Days of Dragonflies & Moths

トンボや蛾に関わる記事中心。
当ブログの写真、文章の無断使用禁止。
写真集「関東甲信越のトンボ2010plus」

400ミリテレマクロ試写

2009年05月04日 | その他

そりゃあ自慢(笑)の望遠系機材
;SigmaAPO400 F5.6 TELEMACRO / DA☆300 F4 / K20D&A★200MACRO ED



実は希少レンズ400ミリテレマクロがオークションで安く出ていたので、
発作的に買ってしまった。手元の長玉は200マクロ、300望遠があるが、
その300と仕様用途がダブるのもあるし、テレコンもあるので、今更、
中途半端な400を買ってもしょうがないというのもあるが、400ー5.6
レンズには良い物が多く、最も欲しかったのは純正のFA400EDだった。
これは、つい最近、中古で出たが、瞬く間に値段がつり上がり、130k以上
の値で取引された。これではとても手に入れられないので、傍観するだけで
手を出さなかったが、今回手に入れたシグマの400はFAに勝るとも劣らぬ
解像力で軽量(三脚座のハズレ方がかわいらしくてちょっと感動した)、
IFでしかも特筆すべきは最短が1.6メートル!(これはFA400の2メートルを
上回っている)。


F5.6 1/250 ISO200

これは最短での撮影。ピント合わせは楽で、テレマクロとして優秀だ。MFレンズなので、
AFは出来ない。見かけはAFできそうなのだが・・・笑。

最短にこだわるのなら、望遠マクロを使うか、DA300にテレプラス1.5Xで
最短1.4メートルでよいではないか?とも思うが、テレプラスのフレアや、
いかにも拡大して写しました的描写には少々不満を感じていたし、
下駄を履かせずに400ミリの画角が欲しいとも感じていたのも確かだ。

そんなわけで、色々試し撮りしたいところだが、トンボは一応閑散期?に入った
ものの、天気は曇りがちで、F5.6が力を発揮する機会はなかなかない。

とりあえず、400の試し撮りということで、家族サービスを兼ねて、動物のたくさんいる場所へ
行くことにした。


F5.6 1/180 ISO200

まあ、こういうところですな。


F6.7 1/750 ISO200

花壇の花を適当にテレマクロ撮影。とにかく大きく確実に写せるので、逆にアングルを工夫するのが
難しい。低く構えるにも、レンズが長くてそれなりに重いので、難しい。


F5.6 1/125 ISO200

F5.6 1/125 ISO200

身近ではとてもお目にかかれない極彩色の鳥も間近で写せるのはいい。
手前の金網が邪魔になったり、バックの金網が写り込んだりするのは、
ちょっと興ざめではあるが、外国遠征したような気分になれる。


F5.6 1/90 ISO200

晴天下のマクロでは、ピント合わせも楽に行える。ミラーレンズの数倍は楽。
画角や明るさ的には、DA300およびテレプラスで慣れているので、どうということはない。


F5.6 1/180 ISO200

F5.6 1/10 ISO200 勿論手持ち

F5.6 1/60 ISO200

ピント合わせは楽だが、もう一歩の追い込みが難しいレンズだ。
写りもはっきりしているが、レンズ自体の性格がはっきりしている感じだ。
DA300のような懐の深いタイプとは好対照に感じる。DA300は使い慣れると
結果がついてくる感じだが、このレンズは集中力を欠くと結果にシビアに現れる。

今回のテストでは、やや暗い撮影条件が多く、そばにある柱などを利用して
低速シャッターでの手ぶれを極力排除したが、1/250以下では相当シビアである。

現時点ではDA300との棲み分けははっきりしていないが、とりあえず実戦投入して、
より細かな性能発揮場面を見極めたいと思う。