Days of Dragonflies & Moths

トンボや蛾に関わる記事中心。
当ブログの写真、文章の無断使用禁止。
写真集「関東甲信越のトンボ2010plus」

300ミリ+テレコン vs 400ミリ

2009年12月22日 | その他
すっかり年の瀬も近づき、クリスマスも過ぎれば、テレビも年末一色に
なる今日この頃。
どこかで以前書いたが、普遍的日常を愛する自分としては、正月番組とか
特別なものがどうも苦手である。しかし、このところの世知辛い世相の
ためか?正月特番の時代劇を密かに楽しみにしていたりする。やはり歳
を重ねたと言うことだろうか。

それはさておき、以前より気になっていたことが一つあった。
300ミリにテレプラス1.5倍を噛ませたものと、400テレマクロでは、
どちらの描写が優れているのか?ということである。
400ミリテレマクロは比較的軽量とはいえ、胴体は長いし、やはり重い。
300ミリはそれに比べると短いし、テレプラス1.5倍は装着感も少なく
コンパクトな手軽さがある。実は、今日もテレプラスが付いていると知らず
に外に持ち出して写していたりした・・・。

春先やシーズン末に行った実験で、テレプラスではフレアが出やすいこと、
400テレマクロのフレアも相当なものであることが分かっている。
いずれも、地表に近い部分や水面の乱反射の影響を防ぎきれないということ
であるので、曇天や木陰での撮影では写りにあまり支障はないことも確認
している。

要は、単体レンズとしての400ミリのアドバンテージがあるやなしや?
を確認したいということである。

近所だと人目もあるので、少し離れたフィールドへ両レンズを持ち出し、
ボディは三脚に固定、レンズだけ交換という形で、殆ど同じ撮影条件で
写りを比較してみることにした。



上:1)300ミリ+テレプラス 1/90 開放(f5.6相当)
下:2)400ミリ 1/90 開放(f5.6)



上:1)の等倍切り出し  下:2)の等倍切り出し



上:1a)300ミリ+テレプラス 1/180 開放(f5.6相当) 
下:2a)400ミリ 1/180 開放(f5.6)



上:1a)の等倍切り出し 下:2a)の等倍切り出し



上:3)300ミリ+テレプラス
下:4)400ミリ



上:3)の等倍切り出し 下:4)の等倍切り出し



上:5)300ミリ+テレプラス
下:6)400ミリ



上:5)の等倍切り出し 下:6)の等倍切り出し

とまあ、結構しっかり比較してみた。
わかったことは、400ミリはやはり色乗りが薄いこと。
300ミリ+テレプラスよりも400ミリの方が大きく写ること。
(テレプラス1.5の実倍率は1.3倍弱程度とどこかで見た覚えがある)
マニュアルピント合わせなので何とも言えないものの、300ミリ+テレプラスの方
が、僅かに解像感があるような気もするが、ちょっと見た感じでは両者の描写には
当然ながら殆ど差はない・・・ということは、400ミリのアドバンテージは、殆ど
無いかも?

純正テレコンを手に入れるか?迷っているのだが、300ミリでは後玉が引っ込んでいない
ので、テレプラスでも十分後玉と近く、画質的ロスは少ないはずで、純正を入手する意味
は、フレアをより少なく・・・という感じだろうか?とはいえ、純正もデジタル専用設計
ではないのでどこまで差が出るかは何とも言えないし、F5.6レンズはやはり使用範囲が
限られるのでウーンという感じだ。あとは収集欲との相談か?笑。