引退が発表されて慌てて撮影に出撃したかと誤解されそうですが、以前から７日は天気さえ良ければしなの鉄道１６９系を撮影するつもりでした。青年部長とひだ号君も同行していただき、充実した一日を過ごす事が出来ました。 １２，１２，０７ しなの鉄道平原―小諸 ７６４Ｍ １１：１５頃 Ｃａｎｏｎ ＥＯＳ７Ｄ
しなの鉄道の１６９系が来春、４月２９日をもって引退すると同鉄道よりに発表されました。以前から引退は秒読みと言う噂は流れていましたので、覚悟は出来ていましたが、やはり”来るべき物が来た！”と言うのが正直な感想です。
同線の１６９系は国鉄・ＪＲ東日本からの継承形式で製造されてから４０年前後と老朽化が進んでいる事、また運転状況を記録する装置（ドライブレコーダー）が未設置で篠ノ井線篠ノ井―長野間に入線出来ず、運用上の制約を受ける事が最大の理由として挙げられると思います。また、北陸新幹線延伸に伴うしなの鉄道の直江津エリア拡大に向けてＪＲ東日本からの譲渡車の計画が具体化されている中で、中期車両計画に見通しがついたことから１６９系引退の判断がなされたと推測されます。
現在しなの鉄道には１２両（３両編成３本）の１６９系が在籍しており、その中でＳ５２編成は国鉄急行色に復元され私達を大いに楽しませてくれているのはご承知の通りだと思います。さらに、しなの鉄道の１６９系のひとつの魅力としてかつての活躍線区である旧信越線で昔の姿で走っているのも魅力のひとつではないでしょうか？
浅間山の麓の風向明媚なところを走る事もあり撮影には事欠かない線区で、これからの雪景色、さらには春帆を迎えての新緑のシーズンも待っています。季節の変わり目を楽しめるしなの鉄道だけに来春の引退まで足しげく通いたいと思っています。
冬の陽射しの中を急行型電車が走り抜けます。１６９系は最盛期でも３両編成単独の運用は多く存在したので、もちろん長大編成も似合いますが、短編成もサマになります。 １２，１２，０７ しなの鉄道平原―御代田 ７６９Ｍ １４：３７頃 Ｃａｎｏｎ ＥＯＳ７Ｄ
