
D351号機に置換わってはじめての撮影です。秋の美味しい光線に国鉄DL色に良く似た塗装が映えます。手前の草はひだ号君がひとりで刈ってくれました。余談ながら、この写真は撮影モードがJPEG(M)になっていたのを気づかずに撮影してしまいました。かなりの枚数を撮ってからモードが違う事に気づきRAWモードに戻しましたが後の祭りです。 12,10,10 日本製紙富士工場専用線 13:22頃 Canon EOS7D
入換作業が日中帯のため太陽が高い夏場は撮影に不向きのため撮影に遠ざかっていた日本製紙富士工場専用線の入換ですが(それまで常用していたしていたL型DLが故障しロッド式の機関車が動いた7月下旬に一度だけ撮影していますが…)、さすがに10月に入り太陽の向きもだいぶ美味しくなってきたので10日は午後だけ出撃したきました。
10日は朝イチで病院に行って週一回の肝臓機能回復の注射をしてもらい慌てて自宅に戻り身支度をして、いつもの通勤ルートで新富士駅に向かいました。新富士駅では駅構内に併設されている富士市観光協会の富士観光ビューローで無料のレンタサイクルを借りて撮影に向かいます。このレンタサイクルは無料で借りれ手続きも煩雑ではなく(申込書に名前を書いて、更に身分証明書を提示するだけ)大変に重宝です。
入換は13時からで少し時間があるので近くのスーパーでアイスクリームを買ってまるで今風の高校生みたいにチャリに乗りながらペロペロしながら専用線に向かうと。現地では一生懸命に線路際の草を刈る鉄ちゃんが目に入って来ました。”専用線で草を刈るとは、常人ではないな?”と思いよく見るとひだ号君ではありませんか…そして横にはつばめ鮨の常連様が草刈の場所の指示をしていました。別に事前に打ち合わせをしたのでもないのに、なんでこうやって現地で同じ会社のお二方と逢うと言うのは何ともねぇ~笑

現地に着いたら一心不乱に草を刈るひだ号君の姿がありました。まだ30歳前だと言うのに草を刈る姿は一人前です(?) 12,10,10 日本製紙富士工場専用線 12:28頃 Canon EOS7D
13時過ぎに積込線から出てきた入換機を撮影した後は富士駅まで追っ掛けるのですが、ひだ号君とつばめ鮨の常連様はひだ号君の車です。それに対して私はレンタサイクルです。当然、車が有利と思いがちですが、ここでは完全にレンタサイクルが優勢なのです。もちろん地の利があると言う前提ですが車だと道路が迂回し、更に信号も多いのに対して自転車は川沿いの細い道と駐車場の間を通る事で相当な距離をショートカットが出来、更に信号は大きな交差点のひとつだけです。私が追っ掛けて撮影が出来る場所についてカメラをセットして一息ついた頃に彼らがやっと姿を見せる程でした。

積込線ではコキ4車でしたが工場内で2車連結して富士駅には6車で到着しました。途中、一番の交通量がある踏切の手前で自動車の列が途切れるのを待って運転再開です。踏切は手動のために遮断棒を人力で降ろします。 12,10,10 日本製紙富士工場専用線 13:46頃 Canon EOS7D
ここの専用線も今年3月のダイヤ改正に伴い変化がありました。まずはワム8の運用終了に伴い、入線するのはコキ車だけとなりました。また入換も午前、午後と2回の入換が午後の1回に削減されてしまいました。ただ出荷量は減ってはいないようで、土曜日に出荷があることもあるくらいです。更に岳南比奈での貨物連絡運輸の廃止に伴って受け皿となるはずだった富士駅のコンテナヤードが手一杯で、今後の推移では比奈からトラックで輸送してこの専用線でコンテナに積み込んで出荷と言う話も出でいるそうで、この専用線に限って言えばここ当分は安泰と言っても差し支えないような状況です。

コキ6車を持って富士駅に到着するとすでにEF66が入換待ちの状態でした。D351号機が離れるとすぐにコキ6車を引き上げて行きました。余談ながら富士駅では3月のダイヤ改正で入換機が廃止となり入換は本線機によって行われています。当然ながら架線の下だけの入換となってしまうのでD351号機の入換ルートも変更になっています。 12,10,10 富士駅 14:10頃 Canon EOS7D
撮影に熱中しているとつばめ鮨の常連様がわたしの私の顔を見ながら唐突に″いつもいつも、静岡県下に転勤してきたして来たのは会社の嫌がらせだと言ってるけど、傍目から見ると岳南鉄道貨物の最後の姿を追う事と、この(日本製紙)専用線の記録を残す様に会社側から特命受けて静岡に来た感じがするんだけど″と言うので、私はすかさずやや強い口調で″それは違うなぁ~私は会社側に反旗を翻しているとあんな遠くへ追いやられるぞ!″と言う晒し者として静岡県下に来たんだ!″と言うとその会話をきいて聞いていたひだ号君がなにやらニヤニヤ笑っていました。