さて、今日は品川のキヤノンSタワー2Fオープンギャラリーで昨日より開催されている表題の写真展を拝見してまいりました。タイトル通りこの写真展は鉄道写真の撮影を長年続けている蔵重信隆、本村忠之両氏による合同作品展です。
蔵重信隆氏といえばかつて中国・北京に在住し中国語が堪能で単独で未開の蒸機発掘で有名な方です。そして本村忠之氏は国内の鉄道撮影では業界雑誌でたびたびそのお名前を眼にする方です。
写真の内容は両氏とも持ち前のカメラワークで得意分野を撮影された秀作ばかりで見る人を圧倒していまいます。特に蔵重氏の中国の奥地にある広元監獄鉄路(刑務所運営のナロー鉄道でここは受刑者が鉄道従事者となっていて場所が場所だけに絶対に立ち入ってはいけないといわれている撮影地です。事実欧米人は恐れをなして誰も訪れていません。蔵重氏も東洋人で見分けがつきにくいことと堪能な中国語を武器に人に気づかれないような行動をして撮影したとの事で、それでもお縄になっているとを伺いました。)や木村氏の特雪の写真や夜明けに煙る桜満開の磐越西線咲花駅が特に眼を引きました。
今回の写真展を拝見して一番驚いたのが、写真展と言えば写真をパネルにして展示するのが通例ですが、この写真展ではペーパーをピンで刺して展示しているのがとても斬新です。パネル写真のようにピンと張った写真ではなくピンが少し緩んでペーパーが波を打っている作品もありますが、それがそれで良い味を出しています。
今回の写真展は一ヶ月近くに及ぶロングランですので是非とも一度は足を運んでいただけるよう、お勧めいたします。
会期は9月19日(水)まで10時~17時 日曜・祝日は休館です。
写真展会場は撮影禁止と明記されていたのでポスターを撮影して来ました。このポスターを見てD51498号の機関士が「ありがとう」の紙を持っているがとても不思議だったのですが、どうやら千葉の運転で機関士が協力してくれた地元の人たちへの謝意だったようです。この写真も眺めれば、眺めるだけ深みのある作品に思えました。
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だいりいぐ伊知郎
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