DT200Aの庫 (goo-blg)

お座敷列車の終焉

 今日、JR東日本長野支社所属のお座敷客車(以下通称のナノ座と省略)が最終運用を向かえ、東海道線を走ったのでカメラ1台を持って自宅より原チャリで5分で行ける最寄の沿線に行き、撮影してきました。
 今日は最終運用からの配慮でしょうか大阪方にEF6441号機。東京方に教祖様ことEF5861号機が連結されナノ座をエスコートしていました。茶色の機関車に挟まれたナノ座の最後の姿は既に車体に輝きがなく廃車回送と思えるほどみすぼらしい姿で寂しい気持ちになってしまいました。

 思い返せば長野支社の前身である国鉄長野鉄道管理局はお座敷列車運転には積極的でまだ小海線にC56が活躍していた時代に既に”信州一周号”と銘打って小海線内はC56のPP(当時はPP=プッシュプルと言う言葉がなく、後部補機付列車等とよんでいました。)の運転に象徴されるようにお座敷列車の運転に積極的な土地柄でした。
 その後旧オロ62改造の旧型客車のお座敷客車が老朽化すると12系を改造し、更に12系のお座敷客車も老朽化すればすぐさま14系をお座敷客車に改造し、常に長野にお座敷列車ありを誇示していました。
 今回は廃車は老朽化と言うよりJR東日本の狂気じみた効率化の副産物で機関車の必要な客車組成のお座敷客車から自力走行の出来る電車のイベント電車への運転形態の変更ととらえたほうが良いかもしれません。14系客車の置換えにほぼ同時代に製造された183系電車を配置するなんて、なんて馬鹿げている事か!効率化のみが視野に置かれていることが良くわかります。
 ただこの効率化はJR東日本だけではなくかつてお座敷客車を所有したJR東海とJR九州には既にお座敷客車すらなく、JR東日本も今回のナノ座が引退すると、尾久配置品川駐在のシナ座を残すのみとなりますが、これも近々に引退の話が出でいます。また、JR西日本もまだ複数のお座敷客車を所有はしていますが、最近になって金沢のお座敷客車が廃車となったニュースも入ってきておりJR西日本でさえ予断を許さない状況です。
 

 お膝元である飯山線津森宮野原駅で交換待ちのナノ座。傾いた夕陽がDD16を輝かせ、私を魅了させてくれた。DD16がエスコートする飯山線は運転日にはご同業が大集結となったのも楽しい思い出です。 04,03,27


 高崎支社が借り受けて運転された八高線の臨時列車です。JR発足当時は各地域にお座敷客車が配置されていたためこのように八高線にナノ座が運転されることはまずありえませんでした。しかし高崎のお座敷客車が2編成とも廃車になると長野からわざわざ客車を借りてきて運転をしいましたが、長野から直江津・長岡経由でわざわざ回送してきて運転しているのが果たして効率化なのだろうかと首を苦笑してしまいました。 04,04,18 八高線寄居―用土間 9221レ

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