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やはり快楽の極地はバックにあり!斜光線ボイラーギラリはたまりません! 92,09,27 大井川鉄道笹間渡―抜里 1002レ TMY スキャナー : Nikon COOLSCAN ⅣED
大井川鉄道では10月より新金谷駅構内に完成した平成になって始めての転車台を使ってバック運転を解消しました。従来、大井川鉄道では千頭構内に旧赤谷線赤谷駅構内にあった転車台を譲り受け使用してきましたが、転車台は始発と終着に対であって始めて本来の目的が達せられるものです。千頭しかないために正向きで上り列車を運転した場合は上り列車運転後に千頭まで再び方転するための単機回送が必要でした。そのために今までは上り列車はイベントでもない限りは原則バックで運転されていました。しかし、このバック運転が観光客には不評と言う事で今回、島田市が観光施策の一環として、新金谷駅構内に約9280万円をかけて転車台を整備することになりました。(資料元:毎日jp)
大井川鉄道としては自分の腹を痛めずに永年の懸案だった新金谷駅構内の転車台新設がなされたわけで、棚から牡丹餅の気分ではないでしょうか?
ところで私はタンク機関車のバック運転は結構気に入っています。と言うより正向きより萌えると信じています。事実、真岡鉄道も当初は茂木構内しか転車台がなく復路(上り)はバック運転でしたが、そのバック運転がたまらず何十回と撮影に出かけています。特に好きなのが七井あたりをコンプレッサーの白煙を残しながら走る姿を逆光で浮き出して撮るのが好きでした。50系も逆光で撮るとなかなか良い雰囲気を出していました。その真岡鉄道も大井川鉄道同様にバック運転が観光客に不評と言う事で、バック運転の解消がなされ、それと同時に私の足も遠のいてしまいました。
大井川鉄道もタンク機関車中心ですのでバック運転が似合います(C56もテンダー機関車の中では唯一バック運転が似合う機関車ではありますが…)。バック運転をやや後ろからボイラーを強調して撮るのが大好きな私にとっては今回の平成になって初めての転車台の完成は素直に喜べないと言うのが本音です。
最後にこの転車台完成と同時にダイヤ改正がなされ乗客の減少に対応して普通列車の本数が削減されてしまいました。また目立たない事ですが蒸機列車が金谷駅まで乗り入れなくなったことは特筆される事です。大井川鉄道で蒸機が復活運転されだした30年前は列車で新金谷まで来て、乗り換える観光客の姿も見かけましたがここ数年、たまに見る大井川鉄道の蒸機列車は新金谷駅からはほとんど乗客が居ない状況で新金谷駅に到着し、新金谷駅では横付けされた団体客が蒸機列車に乗り込み満員となって発車していく姿が目立っていたので致し方ないことなのかもしれません。なお、これによりスタフ閉塞を走る蒸機列車は見られなくなってしまいました。
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まだまだ金谷駅でも乗客が乗っていた時代の写真です。この当時はシーズンになると静岡や浜松から113系4両の臨時列車が千頭まで乗り入れていましたが、当時でさえかなりヘロヘロ線路でしたのでなかなか揺れていたのを思い出します。 84,11,28 大井川鉄道金谷 101レ