
奥羽線福島-新庄間の標準軌化に伴って北上線は東北線と奥羽線を結ぶ重要な線区となっています。今はいつも偉そうにしている某JRが客車組成の臨時列車は運転するな!と言い出して設定自体が消えてしまいましたが甲子園大会時期は応援団用の臨時列車が北上線経由で運転されていました。この日も甲子園臨の回送があると言うので出掛けましたが、途中からは北上線に臨客運転の情報にいたたまれず、何故か当日勤務人までが撮影に乗り込んできました。この時のカメラは美抑解様に米から買ってきてもらったEOS7で撮影していますが、露出の段階が1/3がなく、1/2しかないのでリバーサル撮影に不向きですぐに手放してしまいました。 04,08,11 ほっとゆだ 臨回客 EOS-7 70mm
JR東日本のHPによりますと8月10日、11日、12日相互発車の寝台特急”あけぼの号”は東北本線・北上線・奥羽本線まわりとなりますと告知されています。これは7月30日に発生した上越線大沢駅付近での土砂崩壊のための処置の様です。
国鉄時代から長距離列車は自然災害等で正規のルートが不通になった場合に備えて予め迂回ルートを設定しておき、ダイヤ改正毎に迂回達が発行されていました。私の知る限りでは国鉄時代の”越前”や”北陸”等の東海道線迂回や”ゆうづる”の東北線上野-岩沼間の迂回等が実際は撮影する事は出来ませんでしたが印象に残る設定てした。もし達示の通りに実現すれば米原のワイパーカバァー付EF58が牽引する ”越前”を根府川で撮るとか、ED71重連牽引の20系”ゆうづる”が黒田原の鉄橋で那須岳バックに撮影するとかを思い浮かべて心躍らせたものでした。しかし事前に迂回達はだされるものの、実施となるとその情報を得るのには至難の業でした。
かつて鉄道ファン誌に終焉を迎えようとしていた陸羽東線のC58が突然の東北線不通を受けて20系”あけぼの”をC58重連が牽引する記事が掲載された事がありました。あの記事を見て迂回と言うアクシデントが鉄ちゃんに与える衝撃と言ったらそれは凄いものだったと今もおぼえています。だかに今も「迂回」と言う文字に心躍らしてしまうのです。
JRになってからでも大雨で東北線六原でのED75脱線のために”北斗星”が奥羽線経由で運転された事が記憶に新しいものです。また”北斗星”と言えば有珠山大噴火に伴う室蘭線不通を受けて、普段は優等列車が走らない函館本線長万部-札幌間を”北斗星”やDC特急がひっきりなしに迂回運転で走ったことは忘れられる事が出来ません。
しかし最近は何処のJRも同じですが、絞った雑巾を絞るような狂気じみた人減らしの中で予備の乗務員が慢性的に不足し、突発的な迂回列車の運転に対応出来ないのが現実です。そのため迂回運転そのもののがほとんど稀となってしまっています。今回は繁忙期でもありまた準備期間も充分にあったために迂回運転に踏み切ったのではないでしょうか?ただ大沢の土砂崩壊現場の復旧作業も既に着手され、ここ数日で復旧との情報も入っているますので迂回はこの3日間で終わってしまう可能性も充分あります。

私にとって迂回運転と言えばやはり00年の有珠山大噴火に伴う”山線迂回”でしょう!復活C623の撮影でしらみつぶしにロケハンした事がこの時に役立ちました。シロクニ撮影の定番場所である216,3KPを行く迂回”スーパー北斗”です。 00,04,20 然別-銀山 9060D TREBI(+1)