高校生活という青春を駆け抜けた長女が、今日卒業しました。
初めて自分で決めて、自分で勝ち取った高校入学の切符を持って、正門をくぐったのはもう3年も前のこと。あのとき、そこを去る日が来ることを想像していなかったのに、あっという間にその日はやってきました。
改めて「卒業は旅立ち」だと、胸を張って堂々と歩く娘を見て思いました。笑顔で颯爽と会場を去っていく姿は、充実した良い高校生活を送ったことを物語っているようでした。中学までの卒業式の涙とは違い、これから家を出て、一人暮らしを始める希望に満ちた瞬間で、眩しくて胸が熱くなりました。
あっという間の、あっけない30分ほどの式でした。泣く暇がないほどの・・・
娘の話では、クラスでの最後の時間も、お別れ会も、カラオケも明るいもので、泣く暇がなかったとか。
まだ、今の時点で進学先が決まっていない人もたくさんいます。
みんな志が高く、目標に決めた大学に合格しない場合、積極的に浪人になる人もいます。そのために驚いたことに、3分の1は浪人です。
娘を見ていると、自分の高校時代を懐かしく思いますが、あんな風に輝いていたかなとか、希望に満ちて突き進んでいたのかなとか、そんなことを考えます。
もうすぐ、娘は旅立ちます。
どうやら親離れは順調そうですが、子離れの方は難しいかもしれません・・・
いつか、まだ子どもが小さかった頃、ある講師の方から聴いた話があります。
「子どもが高校を卒業して、家を出て行く日が来る。その日の切なさを思えば、自分の子どもがもっと愛おしくなると思う」
そんな内容だったと思います。
そのときには、娘を旅立たせる日がくることなど考えたくはなかったのですが、その日は本当に来るのですね。
今は娘と過ごす毎日がとても大切で、ゆっくりゆっくり過ぎてほしいと思っています。