【線香花火】
ささやかに輝く線香花火が、子どもの頃の私は、好きでした。
さきっぽに、火をつけ小さな玉にまとまる力に感動し、
パチパチ音で、さかなの骨のような模様の火花が飛び交いました。
少しの時間にさまざまなことを考え大きな花火大会とは、一味違う楽しさがあり好きでした。
地味だけど、冬場の寒い時期に、おでこを寄せ合い手をかざして暖まる火鉢の夏バージョンが、私にとって線香花火でした。
家族の暖かさを感じます。
火鉢や線香花火は、寒かったり、暗かったりした時、側にいる方々に、暖かさや希望を感じていただけるような存在。
わたしも、将来はそんな人になりたいと思っていました。
真っ暗な中、輝く火花をみながら、小さな孫の手をギュッと握り締め、暖かな雰囲気に包まれ、希望の存在になれたかしらと、自分なりに、納得させた夜でした。
♪人生は 線香花火 希望の火♪
♪みんな光ってみんなE♪
ナキ(滝井なみき)