緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

沈丁花

2006年05月13日 | 医療
ゆきこさんは、小学生の時の病気のため視力が著しく低下されていた。病院の枕元にはお母様が庭からお持ちになった沈丁花が飾られていた。鈴のような声で、やさしく落ち着いて話をなさる方だったが、とても芯がある方だった。見ることは難しかったが、他の感覚は研ぎ澄まされていることが良く理解できた。 当時勤務していた緩和ケア病棟で、いろいろな話をした。お子さんのこと、ご主人との出会い、お母様のこと、今までのこと、 . . . 本文を読む
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