緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

壁のシミ

2008年11月13日 | つれづれ
風のガーデンを見ていて中井貴一が机についた傷を愛おしそうに撫でるシーンで思い出したことがありました。在宅で過ごしていた患者さんが言いました。「小さなときから見ていた壁についたシミ・・ 何でもないことだけれど そのシミを見つめていられることの幸せってわかります?」特別なことではなく自分の中に刻み込まれた時間の経過がそんな所にこそあるのだなあと感じ入りました。幸せってそういうものなのだなあって。 . . . 本文を読む
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