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近年、「ケアの構造が複雑」になっているように思います。
肺癌の60代の女性でした。
外来通院も難しくなった時その後の医療をどこで受けるか・・
話し合おうとしたとき、どうも何かありそうでした。
ご家族のことを伺った時・・
マンションの隣に住む30代の娘さんが引きこもりで、そのドアの前に毎食食事を準備し、置く生活であることがわかりました。
そして・・次にお目にかかったのは、緊急入院された病床ででした。
進行性がんの患者さんが自立困難な若者をケアしているケースです。
膵癌の60代の男性は、80代のお母さまと同居されていました。
お母様は転倒され骨折されましたが、無事、退院。
でも、介護が必要になっていました。
膵癌の男性は、痛みが出てきていて、重いものを持ち上げることは避けたい状況でした。
進行性がんの患者さんが高齢者のケアに直面したケースです。
いずれも、ペーシェント・ケアラーです。
ある癌の女性はうつを伴っていました。
身の回りのこと、食事などを自分で作ることが億劫で、20代の娘さんが大学に通学しながらお母さんのケアに当たっていることがわかりました。
娘さんはバイトをして生活費の一部にしながら、家事やお母さんの身の回りのことを行っていました。
近年、親や祖父母のケアに当たる10代、20代前半をヤング・ケアラーと呼んでいます。けして稀ではないと思われますが、見えないのがまず、大きな問題なのです。
院内の専門窓口は、医療ソーシャルワーカーさん。
そして、地域とつながっていく努力をします。
介護保険の対象となればケアマネジャーさんと連携していくなどします。
行政、福祉、様々な地域の機関と知恵を出し合っていきます。
ただ・・病院にいるとご家族に繋がることが本当に難しいと感じます。
ただ・・病院にいるとご家族に繋がることが本当に難しいと感じます。
必ず相談できる道がありますから、皆で支え合う社会になるよう努めたいと思います。
(PublicDomainPicturesによるPixabayからの画像 )