昨日、オンコロジーは形態学という話を書きました。 +++++++++++++++++++ (以下引用) 乳腺はほかの臓器がんとは異なり 日本病理学会認定の病理専門医は 現場の医師の意見では つまり、もっと高い確率で 緩和ケアの立場では セカンドオピニオンの大半は この坂元先生は、乳腺病理専門のクリニックを
ちょっとショックなニュースを読みました。
目を疑いました・・・
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がんの病理診断は
細胞の細胞異型や
組織の構造異型を
顕微鏡で見て行われる。
「異型の強い良性」や
「異型の弱い悪性」が存在するため
経験に裏付けられた
専門的な病理組織の診断技術を要する。
乳腺の病理診断の1割程度(年間4000例)に
誤診が認められる。
(前癌研病理部長の坂元氏)
全国に約2000人と少ない。
乳腺の病理診断で
信用できるレベルに達している専門家は
全国でも10人いない。(坂元氏)
(Japan Medicine(じほう社)7月18日提供分の一部。文章の順番を一部変更)
誤診1割というのは
控えめな数字なのだそうです。
診断は間違っている可能性がある・・
診断はつき、治療も開始されていることが大半で
病理レベルでの誤診(診断不一致)率がこんなにも
高いものだとは思っていませんでした。
治療方針についてのもの
だろうとおもいます。
でも、その前に、プレパラートをもって
信頼のある病理医に
セカンドオピニオンを求めることが
重要なのではないかと感じました。
それにしても、全国に10人ですか・・
開設されたのだそうです
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病理医それぞれ、正常細胞、悪性細胞の線引きは異なると思います。当院においても、特に小さな病巣での検査で悪性細胞が出たからと手術を行うと、組織標本で悪性細胞が認められない事があります。(1%以下ですが)
乳癌がそんなに難しいとは思いませんでしたが。
臨床医としては、病理の診断に従うしかありませんけど。
人間の目で見てあ判定するものなので仕方のない側面もありますが今後、かわっていくのでしょうか?
そんなに誤診が多いなんてびっくりです。
>乳腺の病理診断で
信用できるレベルに達している専門家は
全国でも10人いない。
うー・・・
誤診で乳房を取られるなんて、考えたくないですね。
まだ乳癌は、悪性リンパ腫ほどには細分化されていませんが、診断学が進歩すると同じような流れになるでしょうね。
こんにちは!先生のブログ、お休みに入ってからも何度か訪問させて頂き、寂しいなあなんて思っていたので、コメント本当にありがとうございました。先生も私も医者としてというより、女性として、痛みを覚えたのではないでしょうか。バイオプシーすることがあったら、治療を決定する前に、絶対プレパラートもらってセカンドオピニオンですよね。
megane先生
悪性リンパ腫・・最近、同じことを説明してくださった方がいらっしゃいました。進歩と細分化が診断を困難にしているというのは、皮肉なものだなあと感じます。治療医以上に、よい病理医の情報は一般診療医にも入ってきません。ましてや、患者さん方には、何のことだろうかと思われていると思います。これからは、私のがん医療連携リストに病理医リストも考えなくてはと思っています。ただ、悪性リンパ腫については、素晴らしい方をご紹介いただいたのですよ。(安心!)
おっしゃるとおり、改めて考えてみると、多様な細胞のどこで線を引くかというのは、大変難しいことで、採血検査値が一つ出て、高い、低いをいうのとは違うますね。今は、まだ闇のような気がしますが、こうした難しい診断をめぐって、責任の所在を問われるなどということも生じてくるのでしょうか。医療の限界を事前にICしていたか・・などと言われると、がん告知時に病理診断の限界について説明していたかなどということも求められる可能性などもふと考えてしまうのです。
皆様の意見にコメントもつき、いまさらではありますが、病理部研修を2年近くしていた経験で一言申し上げたかったので。
臨床病理医たちは病理も臨床診断の一つと考えており、一般臨床医が病理診断をゴールドスタンダードとする考えに心理的に抵抗があるようです。また超専門医では深読みしすぎる傾向があり、オーバーダイアグノーシスになりがちであることも指摘があります。一般の方が医学の無謬性を信じていたように、臨床医も病理診断の無謬性を信じていることに病理医も抵抗があることはおわかり頂けると思います。
では何が診断のよりどころにと言われると・・しかし他の検査と同様に偽陽性や偽陰性がある検査と考えるしかないのですが
医療の限界のICまで考えると大変なことですね
コメントを、じっくり読んで、大半の患者さんが診断がつき治療過程にある状況で診療に関わっていた自分自身が、意識せず通ってきた道筋を感じることができました。病理も臨床診断の一つである・・忘れないようにしようと思います。緩和ケアが本当にがんを疑って受診した時から関われるよう、病理診断の微妙なプロセスをもっと意識しようとも思いました。