緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

腫瘍医は緩和ケアが苦手?!

2007年07月18日 | 医療

ある著名ながんを専門医の方と
話をしていたときのこと

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なぜ、オンコロジスト(腫瘍医)は
緩和ケアが苦手なのか・・

答えは、実に明快でした。

「先生・・
 何故だかわかりますか?

 オンコロジー(腫瘍学)は
 
形態学だからですよ」

腫瘍の診断は病理診断であり
形・大きさが重要です。
診断も、がん治療評価も
確かに形態から判断していきます。

一方、緩和ケアは症状から
鑑別診断をし
病態を紐解いていきます。
そして、もっとも合致する薬剤を選択するのです。
こういう学問を、症候学といいます。

腫瘍医が緩和ケアになじめないのは
形態学を基本としている医師が
症候学を基本とする
緩和ケアの思考へのスイッチが
難しいから・・

さすがの一言・・・
納得した瞬間でした。

かつて、外科医に
外科学を知らないから
患者を理解できないんだろ~
って言われて切れたことがありました。
あたしだって、昔は外科医だったんだぞっ
ぷん
な~んて言ったって、昔の杵柄・・
今度はスマートに返答できそうです
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