緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

在宅での注射剤は投与困難

2007年03月20日 | 医療

今日は、むちゃくちゃ疲労感・・
昨々日から続いています。

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そうなんです。

在宅IVH~HPNとも略しますが
高カロリー輸液、ビタミン剤は
普通に処方箋で出すことが出来ます。
ここに、病院であれば
プリンペラン1A、パントール2A、なんて混注することができます。

が・・・

在宅療養の患者さんには
概ね、栄養剤以外の薬剤を書くことができません。

ただ、医師が訪問し
「今日の症状に対して、今日はプリンペランが必要」
と判断すれば、その日の指示で
投与することは認められています。
往診・訪問診療時に
処置伝表で、きればよいと教わりました。

栄養剤のように、つまり、定期的に
事前に処方箋を準備することができないということです。

都内大手の無菌調剤を行っている薬局さんに聞くと
数年前から、このような薬剤を記入した処方箋は
戻ってくるようになったとか・・

特に、国民健康保険の患者さんのものが、まず
返ってくる様になったと聞いたこともありました


なんで、こんなところで、厚生年金保険と国民健康保険を
差別化するんだろう・・

余談ですが・・・
昨々日の質問にありましたが、
在宅でも、持続皮下注射は、もちろん可能です。
入院でも、もちろん可能です。

でも、入院では、静注は
小額ながら処置料を算定できますが
皮下注は、どこにも項目は設けられていません。
針もチューブも持ち出しです。

ただし、定額医療の
緩和ケア病棟やDPCを導入されているところは
決められた一日あたりの点数からの引き算なので
持ち出しではありません。
緩和ケア病棟の一日3780点(37800円)の中で
医療をまかなえば良いわけですから
出来高制の一般病棟に比べて
皮下注も抵抗無く出来るわけです。

微量注入ポンプがない施設も多いです。
ディスポーザブル・タイプでひとまず始めることは可能ですが
このポンプがまた、高い・・

書いたまま眠っていました・・
今日は、この辺で。
おやすみなさい。
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今日も、お付き合いくださりありがとう。明日も、来て下さいね。
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