緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

馳せる心(3)柳沢桂子さん

2007年09月04日 | 医療
腹痛を訴えても、心因性ではないかと信じてもらえなかった経過の中で認められない病に苦しんだ発生学の女性研究者・・はっと、思い、著者の名前をもう一度見返しました。柳沢桂子さん・・・発生学者。大学で教鞭をとっていたご主人は単身赴任。それは、まさしく大学時代発生学を教えてくださった柳沢先生の奥様でした。 発生学の最新の実験方法を3ヶ月の留学でものにされ新進気鋭の研究者でいらっしゃいました。そしてこの認め . . . 本文を読む
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馳せる心(2)認められぬ病

2007年09月03日 | 医療
ご連絡です。緩和ケア医療従事者研修会(第一回)は8月31日で申し込み211名と都から連絡がありました。尚、定員250名で申し込み締め切りは9月7日です。昨日につづきます。大学2年生の時の発生学最後の講義。最後に柳沢先生ははにかみながらおっしゃったことを記憶しています。「この本を共に書いておりますのは 発生学者でもある私の妻です。」ああ・・やっぱり・・顔を見合わせました。 そんな出来事も遥かな . . . 本文を読む
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馳せる心(1)大学時代のジェラシー

2007年09月02日 | 医療
大学2年生の時、解剖学に先んじて発生学の講義があります。担当講師は、当時、柳沢嘉一郎先生でした。大変ダンディで、物静かで学者タイプの先生にファンが沢山おりました。指定された教科書は柳沢先生ご自身が書かれた発生学の本。 講義も半ばに差し掛かったとき教科書の共著者として女性の名前が書かれていることが話題になりました。奥様だわ、きっと・・そんな声が上がっていました。先にも書きましたとおり私達の学年は女 . . . 本文を読む
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一通のお手紙

2007年09月01日 | つれづれ
今日は、防災の日学校からの連絡網は携帯に入ります。時代は変わりました・・ 夏休み中でしたが昨日病院に行った時一通のお手紙が届いていました。 先週退院なさった方からでした。指に力が入らない状態にもかかわらず一字一字丁寧に直筆でお書きくださっていました。 その中に、娘さんがこのブログを読んでくださっていることそれもあってかとてもよくサポートしてくださり感謝されていることが書かれていました。 娘 . . . 本文を読む
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