大学2年生の時、解剖学に先んじて
発生学の講義があります。
担当講師は、当時、柳沢嘉一郎先生でした。
大変ダンディで、物静かで
学者タイプの先生にファンが沢山おりました。
指定された教科書は
柳沢先生ご自身が書かれた発生学の本。
講義も半ばに差し掛かったとき
教科書の共著者として
女性の名前が書かれていることが
話題になりました。
奥様だわ、きっと・・
そんな声が上がっていました。
先にも書きましたとおり
私達の学年は女子学生が多く
スペシャリストとして働き続けることが
命題として掲げられておりましたので
柳沢先生のパートナーとして
研究を続けていらっしゃる奥様は
憧れでもありました。
そして、心のどこかで
こんなに理解があるご主人だから
働き続けることができていらっしゃるのだわ・・
と、羨ましさも感じていました。
(つづく)