緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

馳せる心(1)大学時代のジェラシー

2007年09月02日 | 医療

大学2年生の時、解剖学に先んじて
発生学の講義があります。
担当講師は、当時、柳沢嘉一郎先生でした。
大変ダンディで、物静かで
学者タイプの先生にファンが沢山おりました。
指定された教科書は
柳沢先生ご自身が書かれた発生学の本。

講義も半ばに差し掛かったとき
教科書の共著者として
女性の名前が書かれていることが
話題になりました。

奥様だわ、きっと・・
そんな声が上がっていました。
先にも書きましたとおり
私達の学年は女子学生が多く
スペシャリストとして働き続けることが
命題として掲げられておりましたので
柳沢先生のパートナーとして
研究を続けていらっしゃる奥様は
憧れでもありました。
そして、心のどこかで
こんなに理解があるご主人だから
働き続けることができていらっしゃるのだわ・・
と、羨ましさも感じていました。
(つづく)


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