木の葉天狗 諸国里人談
2024.5
駿州(駿河:今の静岡県東部)の境の大井川に、天狗を見る事がある。
真っ暗な夜更けに、ひそかに国境の堀川の蔭にしのんで、うかがうに、鳶のように翅(はね)の幅が六尺ばかりある大きな鳥のようなものが、川表に多数飛んで来て、上り下りして、魚をとっているようであった。
人が物音をたてれば、すぐに去ってゆく。
これは、表現のしようがなくて、俗に「木の葉天狗」などと言う類(たぐい)であろう。
諸国里人談巻之二 妖異部 より
木の葉天狗 諸国里人談
2024.5
駿州(駿河:今の静岡県東部)の境の大井川に、天狗を見る事がある。
真っ暗な夜更けに、ひそかに国境の堀川の蔭にしのんで、うかがうに、鳶のように翅(はね)の幅が六尺ばかりある大きな鳥のようなものが、川表に多数飛んで来て、上り下りして、魚をとっているようであった。
人が物音をたてれば、すぐに去ってゆく。
これは、表現のしようがなくて、俗に「木の葉天狗」などと言う類(たぐい)であろう。
諸国里人談巻之二 妖異部 より
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