「がん哲学外来市民学会」とは、なにやらわけのわからない学会の名前ですが、提唱者である順天堂大学医学部病理・腫瘍学の樋野興夫教授によると「がん哲学」とは生きることの根源的な意味を考え、がんの発生と成長に哲学的な意味を見出すことであると書かれ(「がん哲学」樋野興夫著EDITEX)、樋野教授は順天堂大学医学部付属病院でもがん哲学外来というがん患者さんやその家族の相談窓口をつくっています。
昨日、今日と2日間、長野県の佐久市でがん哲学外来コーディネーター講座とがん哲学外来市民学会が行われ私も泊りがけで参加してきました。昨日はお昼から夜10時までコーディネーター講座が行われ140名ほどの参加者で医師によるがん医療の現状から医療従事者、一般市民やがん患者さん本人によるがん患者さんのためのがん哲学外来やがん哲学カフェの現状の話があり、その後グループに分かれて参加者とワークショップを行いました。内容はお昼から夜中まで食事中も議論するという非常に内容の濃いもので、参加者にも医療従事者が多い中でついていけるかと思いましたが、むしろ大変興味深く話し合いにも参加し、様々な医療従事者と情報交換させてもらいました。
本日は朝10時から夕方の16時30分まで休憩もすくない盛りだくさんの内容でした。本日のがん哲学外来市民学会も400名近くはいる会場に数多くの参加者が集まり順天堂大学医学部病理・腫瘍学の樋野興夫教授による会長講演にはじまり看護師、保健師、一般市民による各地のがん哲学外来の報告のパネルディスカッションやがん哲学外来の使命と題する医師、看護師、がん患者、研究者によるシンポジウム、元NHKアナウンサーによる朗読、そして最後にノンフィクション作家の柳田邦男氏による特別講演がありました。