「幸いに息子がよくって孝道してくれ、また娘がよくつかえて女房がおれにそむかないゆえに、まんぞくで、この年まで無難に過ぎたのだ。四十二になってはじめて人倫の道かつは君父へつかえること、諸親へむつみまたは妻子下人の仁愛の道を少ししったら、これまでの所行がおそしくなった。よくよく読んであじおうべし。子々孫々まであなかしこ」(勝小吉「夢酔独言」より)
勝海舟の親爺・勝小吉の「夢酔独言」の最後の言葉です。勝小吉はそうとう悪行の数々、自分は悪い見本で見習うなと言っています。こんな親爺ですが、女房のお信、娘のお順に息子の勝海舟をほめています。生粋の江戸っ子・勝小吉あって勝海舟があったのでしょう。
勝海舟の親爺・勝小吉の「夢酔独言」の最後の言葉です。勝小吉はそうとう悪行の数々、自分は悪い見本で見習うなと言っています。こんな親爺ですが、女房のお信、娘のお順に息子の勝海舟をほめています。生粋の江戸っ子・勝小吉あって勝海舟があったのでしょう。