「一消一長は、世の常だから、世間は連戦連勝なんぞと狂喜し居れど、しかし、いつかはまた逆運に出会はなければなるまいから、今からその時の覚悟が大切だよ。その場合になつて、わいわいいつても仕方がないさ。今日の趨勢を察すると、逆運にめぐりあうのもあまり遠くはあるまいよ。しかし、今の人はたいてい、先輩が命がけでやつた仕事のお陰で、顕要の地位を占めて居るのだから、一度は大危難の局に当つて試験を受けるのが順序だろうよ」(勝海舟「氷川清話」より)
これは日清戦争の頃のことを勝海舟が言っているものですが、大危難をいくつも乗り越えてきた勝海舟ならではの言葉です。危難を乗り越える体験が大切であると勝海舟は今日の人に声をかけているかのようです。
これは日清戦争の頃のことを勝海舟が言っているものですが、大危難をいくつも乗り越えてきた勝海舟ならではの言葉です。危難を乗り越える体験が大切であると勝海舟は今日の人に声をかけているかのようです。