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江戸の自粛要請

2020-04-09 21:35:03 | 日記
新型コロナウイルスによる感染症問題で政府から緊急事態宣言が発令され各自治体からも自粛要請が出されています。歴史の中でも自粛要請の原因や時代背景は違いますが江戸時代にもありました。私は寛政の改革の老中松平定信と天保の改革の老中水野忠邦に注目してみました。寛政の改革は11代将軍家斉の時代で天明・天保の大飢饉により多くの飢餓者が出て百姓一揆が起こりました。天明の一揆の後に老中になったのが松平定信で幕府の財政難を救うため経費の節約など自粛を求めました。松平定信は江戸の浮浪者を収容して職につけるよう指導する人足寄場や飢饉や災害のときに貧民に米や銭を与える七分積金を創設しました。一方の水野忠邦は将軍家斉の死後に天保の改革を行い幕府権力の強化に努めながら風俗の取り締まりなど倹約令や株仲間の解散を発しました。また水野忠邦は旗本の困窮を救うため棄捐令を出しましたが経済が混乱し諸藩の大名には幕府直轄地にする上知令を出して反発をかい失脚しました。水野忠邦の後に老中となったのがペリー来航で日米修好通商条約を締結した阿部正弘で開国政策に踏み切りましたが、幕府体制が疲弊して尊王攘夷運動が活発化して幕末への方向へ進んでいきました。
さて現代は新興感染症等で医療崩壊が懸念される中、医療維新が来るのでしょうかーそれは国民一人ひとりの行動にかかっていると思います。
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