グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

日銀の「総括検証」実施に思う

2016年09月20日 | 日記
日銀が今日から開催する金融政策決定会議で金融政策の「総括的な検証」を実施するとしているがこれが本当に客観的、中立的なものになるのか疑問を拭いきれない。
というのも2月に決定したマイナス金利制度は総裁、副総裁3人の賛成票を加えてようやく賛成5、反対4で可決したわけで平委員だけで見れば賛成2反対4で否決状態だった。
その後反対票を投じた審議委員2人は職を辞した。
このマイナス金利政策はその後プラス金利を前提としていた諸々の経済活動に悪影響を及ぼすようになったがそれでも日銀は修正するどころか更なる金融緩和を追加する構えを崩していない。
それでこの時点で総括検証を行うといっても主体者が変わらなければ客観的、中立的な「総括検証」はあり得ないのではないか。
「通貨の番人」たる日銀は時の政権から完全に独立し中央銀行の役割とその分を再確認するところから出発してほしいと思うのである。