グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

日本郵政社長の辞任会見に思う

2019年12月28日 | 経済
昨日日本郵政の社長が傘下のかんぽ生命、日本郵便の社長とともに辞任記者会見を行っていた。
気になったのはつい数日前行っていた謝罪会見の最後で記者たちの「即時辞任はないのですか」との質問に「これ以上でもなければこれ以下でもない」と憤然と否定していたことだ。
この後蹴るようにしてその場を去った。
そして昨日のこの様である。
この間然るべき筋から何らかの沙汰のあったのだろう。
目下の人間には居丈高、権力者には容易に折れる(折れざるを得ないのかもしれないが)、こんな姿を目にして本当に残念な思いである。
正しいことは正しい、正しくないことは正しくない。
誰が言ったからどう、ということは関係ないのである。
本当に辞任すべきでないというのならもっと踏ん張ったらどうか。
もしも経営責任を感じているのならさらに以前の段階で出所進退を明らかにすべきだろう。
本当に不愉快である。
昨今政界や公務員の世界で跋扈している「忖度」もこんなところに原点があるのではないか。
そうそう、かの社長は「現場の情報が上がってこなかった」とも述懐していたがこれがガバナンス不在の典型だ。
残念ながら今回辞任した3人の社長は経営者の能力も資格もない。
後任の3社長に委ねられた役割はとてつもなく大きいがキチンと期待に応えてくれるだろうか。