首相の側近中の側近である坂井内閣官房副長官の官邸内で開催した派閥会合・会食が波紋を広げている。
ポイントは2つある。
1つはコロナ禍対策として求められている多人数での会食自粛への違反行為ではないか、ということだ。
副長官は3,4人づつの分かれて弁当を摂ったがあの時間しか集まれる時間はなかったので、と釈明していた。
いずれにせよ食事中は会話はご法度なんだから昼食は各自済ませてその後集まり意見交換すれば済むことだった。
もう一つのポイントは官邸という公的な空間で「ガネーシャの会」という言わば派閥という私的の会合を行っていたことだ。
坂井副長官は菅首相支持グループである当会の代表者格であるから権勢を誇示したい気持ちは分からないでもないが明らかに規を越えている。
そしてさらに気になったのは副長官が記者会見の席で「何が悪いのですか?」と疑問を呈していたことだ。
官房長官は副長官に対し厳重注意を行ったと言明していたが本人にはどの程度伝わったのだろうか。
菅首相も本当に身内には甘い。
政府全体に依然として緩みが見られるようだがこんなにベタ甘なのだからさもありなん、である。