先日東京を歩いていて感じたことは相変わらず建設ラッシュが続いていることだった。
思い出深い赤坂プリンスの跡地も工事が進んでおり躯体が既に10階分ほど建ち上がっている。
一体東京はどこまで成長していくのだろう。
政府はいま「地方創生」を政策目標の一つに掲げつつ様々な手を打っているが東京がこれだけ拡大する中で「おこぼれ」が地方に流れてくるか心配だ。
日本全体を一つのパイとすると地方と東京はライバル関係だ。
本社機能の地方移転例としてコマツ(石川県小松市)、YKK(富山県黒部市)がこの所よく喧伝されているがこれらはむしろ稀有なケースと言っていいのではないか。
政府は今「地方創生」についてどのような定量的ビジョンを描いているのかよく分からないのだが「全国にある市町村の2~3割が潤いを実感すること」を目標とするのであれば東京での資本投下は抑制しなくてはならないと思う。
例えば東京での投資については思い切った重税を課すことなどを考えないと「地方創生」はどうにもならないところまで来ていると思う。
政府と東京都とは今の沖縄県の関係よりもっと険悪な関係になるかもしれないがこれは避けて通れないような気がしてならない。
東京も栄える、地方も栄える、…なんてうまい話はないのだ。