総選挙シーソーゲームに思う

プロ野球だと時折みられるシーソーゲームが今では政治の世界でも現出している。（笑）
首相が解散総選挙を決断したときは当然のことだが政府与党が優勢だった。
内閣支持率も反転しかかっていたし、なんといっても民進党のドタバタ劇が大きな敵失に映ったからだ。
ところが、ところがその後の東京都知事の動きは迅速だった。
民進党の保守層を取り込み当選者数過半数を窺うところまで選挙体制を整えてきた。
これは与党にとっても予想外の展開だった。
まるで秀吉の中国大返しを見ているようだ。（笑）
頭数さえ揃えば選挙は時の勢いに負うところが大きい。
もしかしたら、もしかしたら・・・。
ところが今度は都知事側の強引で無慈悲な手法に民進党が分裂してしまった。
こうなると今度は都知事側に逆風が吹き始める。
希望の党から公認のお墨付きを得た旧民進党議員諸氏が選挙目当てにいとも容易く変節する軽佻浮薄の輩に見えてくるから不思議である。
ここでまた与党側に勝利の女神が近づく・・・。
選挙戦は始まったばかりなのにこの目まぐるしさだ。
このシーソーゲームは投票日その日まで続くだろう。
もっとも我々は楽しんでばかりはいられない。
なんといっても（ペナントレースの行方ではなく）「日本の明日」が懸かっているのだから。