演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

07/06/16 池袋演芸場~寿・真打昇進披露興行~

2007-06-16 | 芸協定席見ブんログ
瀧川鯉斗…『ん廻し』

瀧川鯉朝…「漫談」
(春風亭昇乃進・春風亭柳之助交互出演/柳家小蝠順序変更)

ぴろき…「ギタレレ漫談」

柳家小蝠…『あくび指南』
(三笑亭月夢・瀧川鯉橋交互出演/瀧川鯉朝順序変更)

桂米福…『肥甕』
(三遊亭遊雀交互出演)

やなぎ南玉…「曲独楽」

春風亭柳桜…『小言念仏』
(三遊亭とん馬交互出演)

三遊亭遊之介…『蝦蟇の油』
(瀧川鯉昇休演)

檜山うめ吉…「三階節~きんらい節~猫ぢゃ猫ぢゃ~粋なカラス/奴さんと姐さん」

三遊亭圓輔…『火焔太鼓』
(桂米丸休演)

《お仲入り》

神田紅…『髪結新三 鰹のゆすり』
(神田陽子交互出演)

桂伸乃介…『垂乳根』

Wモアモア…「漫才」

三笑亭夢太朗…『たがや』

桂伸治…『ちりとてちん』
(春風亭昇太順序変更)

北見伸&スティファニー…北見伸・ヒロミ・ようこ

春風亭昇太…『力士の春』
(桂伸治順序変更)

三遊亭小遊三…『弥次郎』

《お仲入り》

【新真打披露口上】
(伸乃介・昇太・伸治・柳太郎快治改め文月恋生改め夢花・楽輔・小遊三)

三笑亭夢花…『湯屋番』

東京ボーイズ…「ボーイズ」(旭五郎休演)

春風亭柳太郎…『テレクラじいさん』

柳亭楽輔…『粗忽長屋』

ボンボンブラザース…「曲芸」

桂文月…『ねずみ』


日曜日に行こうと思っていた池袋の披露目ですが、予定ができてしまい半ドンの仕事を終えて池袋へ。
開演10分前に入場しましたが客席は7割の入り。いつもの池袋とは雰囲気が違い、さすがに披露目の土曜日という感じです。
開口一番は鯉斗さん。すっかりおなじみになったネタで、鯉斗さんも楽しいそうに演じているのですが、その楽しさが客席に伝わっていなかったような気がします。
高座と客席が近い池袋ですが、ちょっと温度差を感じてしまいました。
客席が慣れていないせいかもしれません。

鯉朝師匠はそんな空気を察知して客席をほぐします。
場内の右半分と左半分で、それぞれ拍手の練習。師匠も言ってましたが「公開番組の前説みたい」
それでもそのおかげで客席も軽くなったようです。
次がぴろきさんということで、鯉朝師匠はナント座布団を持って下がって行きました

ぴろきさん。ネタの9割が初めて聞くもので新ネタでしょうか?

通常のこの時間は職場の休憩中で“お昼寝タイム”
申し訳ありません。小蝠さんのあくびを聞いているうちに寝てしまいました

米福師匠の噺も半分夢うつつでした

南玉さんの曲独楽で目が覚めましたが、扇子や真剣の上で回す独楽は場内からも感嘆の声が上がっていました。

柳桜師匠は自著の宣伝から陰陽、小言念仏へ。楽しい高座でした。

鯉昇師匠の休演は残念ですが、遊之介師匠の蝦蟇口上を聞けたので

久々のうめ吉さん。池袋特有の「らめ吉」で笑い、三味線と踊りを堪能しました。
今日のうめ吉さんはモスグリーン(常磐線各駅停車色?)の着物に紅白の帯。赤いラメっぽい帯締めと黄土色の帯揚げで、初夏らしい雰囲気を醸し出していました。

圓輔師匠は登場するなり、「うめ吉さんはあれで自毛なんですよ。楽屋に来るのもあの格好。池袋をあの格好で歩くのはうめ吉さんかチンドン屋くらい」
「早く嫁に行けばいいのに。でもまだ若いですから末永くご贔屓に…」
と好々爺のコメント。
米丸顧問の代演だからでしょうか?火焔太鼓を聴かせていただきました。

今席は通し興行のためお仲入りが2回。
最初の高座後ろの幕は夢花師匠のものでしたが、ここからは柳太郎師匠の幕です。

紅先生は最近よく聴く「鰹のゆすり」。ご婦人が多いせいか、歌舞伎との対比が共感を呼んだようです。

伸乃介師匠のマクラはご婦人の多い席ではあまり聞きたくない“ブス”ものでしたが、垂乳根の名前は通常のものとは違う言い方で興味深かったです。

今席唯一の漫才、モアモアさんは大ウケでした!

夢太朗師匠の「たがや」で、立見も出ている場内は熱気に包まれます。

伸治師匠は「ちりとてちん」。最近は「酢豆腐」を多く聴くだけに、こちらも面白さを再確認しました。

北見伸さんは今日も新人2人と一緒。それにしても北見伸さんのマジックは見事です。
それに対して新人2人は修業中の身。
北見伸さん、「マジックで笑いが起こるとは思いませんでした」と苦笑い。

昇太師匠が駆け足で登場。航空会社のマクラから「力士の春」。
相撲好きの私は涙が止まらないほど笑わせていただきましたが、熱演の途中で客席から携帯が鳴るアクシデント。
しかもサゲの前のタイミングだけに昇太師匠も焦ったようですが、そこは百戦錬磨の好判断で取り繕いました。
携帯を鳴らす客が悪いのですが、開演前や休憩時のアナウンスでも注意が必要だと思います。
初めて、もしくは久しぶりに来た客は携帯まで注意が回らないでしょうから。

小遊三師匠は「弥次郎」の北海道バージョン。昇太・小遊三と連続しての落語は贅沢過ぎますな

2度目のお仲入り後は文月師匠の幕を背に口上から。
進行は伸乃介師匠。「愛弟子の披露目よりも儲け仕事に行った」夢丸師匠の代わりは楽輔師匠が務めました。
本来の師匠が一人もいない中で行われた口上では、夢丸師匠の弟弟子である楽輔師匠に某師匠から質問が。「なんで三笑亭じゃなくて柳亭なの?」
『他の三笑亭とは仲が悪いから』
腹抱えて笑ってしまいました。
また、別の某師匠は
『祝儀袋を隠すといけないので、今回はむきだしでも結構です』
さらに、またまた別の師匠は
『真打の時に帰らずに、帰るなら楽輔師匠の時に…』
これには楽輔師匠も、
『なんだよ!代演で来たのに…。冷たい仕打ちだなぁ…』
楽輔師匠って、いじられキャラなのでしょうか?
真打の口上よりも、他の話が面白いという一幕でした。

夢花師匠は大急ぎで着替えて「湯屋番」。
若旦那の妄想が夢花さんのキャラにマッチしていました。

ボーイズさんは「千の風になって」と「中の島ブルース」の他に「つぐない」も。
2人でも可笑しさは変わりません。

柳太郎師匠は一度聞いてみたかった「テレクラじいさん」
でも私は「めちゃうま」(八五郎 出世の物語)をもう一度聞きたい!!

楽輔師匠は、昨日可龍さんでも聴いた「粗忽長屋」でしたが、ポンポンと威勢のいい粗忽者に場内は大爆笑でした。

ボンボン先生は勇二郎先生がゴルフボールを落としたり、繁先生が赤い帽子を失敗したりと、珍しい光景がありましたが、鼻テープは客席一周の大熱演
良い雰囲気で主任につなげました。

トリの文月師匠。ちょっと声がかすれていたようですが、「ねずみ」を最初はしっとりと、後半からは笑いを含めてたっぷり聴かせていただきました。

今日で私の新真打3人の披露目は最後ですが、5月の末広亭から見てきて文月師匠の硬軟自在な噺ぶりが印象に残りました
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