京都には、三大〇〇という言い方で紹介するものが多い。世界の三大美人には、クレオパトラ・楊貴妃に並び小野小町が堂々選ばれている。因みに、小野小町の肖像画は伝わっていない。すべて後姿ばかりだ。十二単で長い髪を強調すればだれでも美人になるだろう。夜目遠目傘の内(御簾の内もそうだろう。)
さて、本題に入る。
京都三大火祭・・・送り火 鞍馬火祭り 清凉寺のお松明
京都三大念仏狂言・・・壬生寺 嵯峨清凉寺 千本えんま堂
京の三大祭り・・・葵祭 祇園祭 時代祭
京の三奇祭・・・鞍馬の火祭 牛祭 やすらい祭
京のサンタナ(ロック歌手ではない)三棚・・・桂棚(桂離宮) 霞棚(西本願寺) 醍醐棚(醍醐寺)
京の三門・・・知恩院 東福寺 仁和寺 南禅寺 の内三つ?
京の三閣・・・金閣 銀閣 呑湖閣 (飛雲閣かも?)
京の天台宗三門跡寺院・・・三千院 青蓮院 妙法院
京の三名席・・・八窓席 八窓軒 忘全席(全はタケカンムリ)
京の三山・・・船岡山 双ヶ岡 吉田山
そして、京の三珍鳥居というものがある。この辺りが京都人の洒落だが、さほど有名ではなくともそのような紹介をする事で、人は訪れる。まず、京都御苑の西南地域にある厳島神社の九条池の中島にある唐破風鳥居がまず一つ。明神鳥居や神明鳥居が代表的だが、唐門の屋根に見られる唐破風を施した鳥居は珍しい。
北野天満宮摂社の伴氏社の鳥居は、蓮の花びらに乗っている仏教色の強い珍しい鳥居だ。
そして、蚕の社の三方正面の鳥居も珍しい。木嶋坐天照御魂神社が正式社名の由緒ある古社である。
絹織物を日本に広めた秦氏ゆかりの神社で、隣の広隆寺との関係が深い。
貞観年間僧の道昌が勅命によりこの池水に祈雨のため加持を行なった事や、後白河上皇の梁塵秘抄でも、木嶋社が伏見稲荷大社や石清水八幡宮と並んで参拝者が絶えず賑わった神社として歌われているので相当メジャーな神社であったようだ。ただ、明治維新後、そう格式の高くない郷社になっている。
神幸祭は、7日日曜日に行われ、御神輿が木島神社から広隆寺へと巡行する。重要神事であるがかなり地味なお祭りなので注意して御出かけあれ。