泉涌寺塔頭 即成院 25菩薩お練り供養法会
東方にあり、現世利益をもたらすのが薬師如来。西方にあり、来世利益を約束するのが阿弥陀如来だ。阿弥陀様は、脇侍として観音菩薩、勢至菩薩が定番のお供である。そして総勢25の菩薩を従えて我々を迎えに来てくれるのだ。
知恩院の早来迎や、永観堂の山越阿弥陀図は、有名な国宝絵画だ。
左 早来迎図 右 山越阿弥陀図
そしてこの週末、その阿弥陀さまが25菩薩フルキャストを従えて実際の姿でお迎えに来る寺が京都にある。生身のお体で目前に現れるので、驚きだ。
即成院は、泉涌寺の塔頭寺。創設は平安時代で、実質創建は恵心僧都源信である。当時は伏見にあった。秀吉の伏見城建設に伴いここに移転させられた。京都の寺院はとにかく、応仁の乱で焼けて、秀吉により大移動している。
阿弥陀如来と、10の菩薩は平安時代以来の歴史を持つが、それ以外は江戸時代の補修による。重要文化財指定。
写真にあるようにお面をかぶり本堂からお出ましになるのだ。
因みに、那須与一縁(ゆかり)のお寺で墓石が本堂裏にある。言うまでもなく弓矢の名手である与一にあやかり、「恋の的御守り?」を配る。