23番 宝塔寺
伏見区深草宝塔寺山町32
山号 深草山
宗派 日蓮宗
開山 日像
開基 藤原基経
本尊 三宝尊(釈迦如来・両界曼荼羅・日蓮・日像像)
石峰寺のすぐ南、京阪深草駅とJR稲荷駅が接近している辺りに山門がある。200mほど緩やかな坂を上り総門・仁王門と続く。平安初期の藤原基経が創建した時は真言宗寺院だった。その後、住職の良桂が日蓮宗に帰依し尊敬する日蓮直系の日像の廟所という事になり日蓮宗に改宗した。応仁の乱後再建されその当時の建造物が多く残っている。寺名も、極楽寺・鶴林院そして現在の宝塔寺と変遷した。正面の本堂は、貴重で典型的な日蓮宗建築物であり、京都では最古の日蓮宗関連の遺構である。また本堂右奥(南側)の多宝塔は、当寺唯一の応仁の乱以前の1438年の建造である。多宝塔とは、上下2層の宝塔だが、本瓦葺きの上層と行基葺きの下層という変化に富んだ造りで、間の塔身部分がとても細くそれでいて2層とも屋根の反りが見事な美しいものである。これを見たくて来たようなものだ。塔と本堂といずれも重要文化財である。
短時間だが、浮き浮きした気分で次に向かう。
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