地方の女たち

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ミグ25事件は終わっていない

2021-01-31 16:30:01 | 日記

当時(1976)ソ連(ロシア)の最新戦闘機MIG-25に乗り、函館空港に強行着陸した事件。

45年も前の話なので知らない人が多いと思います。

その当時はアメリカとソ連を代表に「冷戦時代」と言われていた頃です。

アメリカの最新鋭戦闘機でもマッハ2.5が最高速度なのに、ソ連のミグー25迎撃戦闘機はマッハ3と言われていました。

しかし、その正体を知る人は無く秘密の戦闘機です。

 

その戦闘機が日本の防衛網を潜り抜けて、函館の空港に着陸したのですから、日本だけでなく世界中が大騒ぎになりました。

これに関してはネット上にも多くの資料が残っています。

ただ、どの話もミグ25が着陸して、パイロットのベレンコ中尉がアメリカに亡命する話とか、パイロットと機体の返還を求めるソ連とのやり取りの話が中心で、侵入してきた正体不明の飛行機に対処した航空自衛隊側の話は表面的な話しかありません。

パイロットは国家公務員なので守秘義務があり、政府が発表したことに沿って話す事しか出来ません。

侵入機に対して、スクランブル発進した千歳のF-4戦闘機も、地上のレーダーも見失ったとされています。

これは事実かどうかは検証できません。

仮にそれが嘘なら、そんな嘘をつく必要が有るのか?

逆に、、、もし、見失わずに追尾していたら。 敵国の戦闘機が日本の住宅街の上を飛んでも見ていただけかと別の問題が発生します。

見失った、、、追尾していた、、、どっちも辛いんです。

 

何故、、、こんな古い話をするのか・・・

 

この事件の時代はソ連でしたが、今は中国です。

そして侵犯するのは空ではなくて海です。

報道されている様に香港は完全に中国共産党の手に落ちました。

次は台湾です。 連日の様に爆撃機と戦闘機が台湾領空を侵犯して威圧し、台湾や米国や世界の反応を確認しています。

台湾を完全に手に入れると、どうなるか・・・

 

今でも毎日の様に尖閣諸島にちょっかいを出しています。これは将来の為の布石なんです。

台湾を完全に手中に収めると、尖閣諸島に関して日本と中国の話より、日本と台湾の話にすれば国際的に情勢は変化してきます。少しでも国際的に変化が見られれば、中国は強力な軍事力を背景に「小競り合い」を仕掛けてきます。

日本はこの「小競り合い」が大の苦手で、直ぐに戦争になると心配して「小競り合い」を避けようとします。

 

ここで古い話の「ミグ2事件」の中心人物であるベレンコ中尉の話を思い出すと・・・

彼は日本の空に侵入しても撃墜されない事を知っていたと証言しているのです。

それどころか日本のF-4に千歳空港に強制着陸させられるので、安全に日本の地を踏めると、、、、。

では、日本の自衛隊は、、、本当の所、どう対処するのか?

それが、45年前と同じなんです。

新しく法整備が出来ていないんです。

敵かどうか解らない、無線で応答しても返事が無い、、、そんな軍の飛行機や船舶に対して日本の自衛隊は攻撃できないんです。

ミグ25の事件でレーダーは整備しました。この時に超低空だったので見失ったとされ、その欠点は修正しましたが・・

では、発見したらどうするかはそのままなんです。

見つけても、ただ見守るだけ。 攻撃されてからの反撃です。

戦闘機なら先に撃たれたら落されるし、発電所や住宅街なら被害者が出てからの反撃です。原子力発電所なら大変なことになります。

 

日本の自衛隊の対応は中国も解っています。 日本は今も攻撃しないのかを「小競り合い」で確認しているんです。

まずは民間の漁船で侵入し、何も攻撃をされない事を確認して。

次は体当たりなど少し攻撃をして反応を確認するんです。その結果、攻撃されれば海保は反撃する事が解った。

では民間の漁船ではなく軍の船ならどうするか、、、

漁船と同じように侵入を繰り返す。。。現在はこの地点です。

次は何かに違反していると言って日本の漁船に発砲します。そして「違反船に警告」しただけと言います。

次々とハードルを上げて日本の反応を確認するのです。

これは何処かで止めなければ、中国が自ら進出を止める事は有りません。

 

日本で新しく防衛大臣になったり、アメリカの担当者が変わった時には必ず電話して、安保条約で尖閣諸島も含まれていますねと確認を取ります。 

それを自慢げにマスコミに発表する防衛大臣や首相。。。なんとも情けない姿です。

自国の事はまず自国で対処する姿勢が見られない。

これは「その時」にはアメリカにも言われるでしょう。

そして北方四島に関しても、ロシアに「返還すれば、そこに米軍基地を置くので、返せない」と言われるのです。

それをいくら否定しても、他の事でこれだけアメリカ頼みの姿勢だと、ロシアでなくて私でも信じることは出来ない。

 

45年も前の事件を教訓にして、防衛を任せている日本の自衛隊がどう対処するか、法の根拠を作るのは政治家の仕事。

それを放置したままになっている事さえ知らない国民が殆どです。

 

何故 「ミグ-25事件」なんて古い話を引き合いに出したかと言うと、、、

実は、、、事件の何年後かですが、スクランブル発進したパイロットと話をしたことが有るんです。

当時は私も若い「自称・遊び人」ですから、色々な話をしてくれました。もし、言ってはいけない事を私が話しても「それは嘘だ」と否定すれば終わりですから。私の話など作り話で終わります。

ミグ-25迎撃戦闘機を本当に見失ったか、、、それとも追尾していたか、、、

 

日本はアメリカから高額なステルス戦闘機を購入することになっています。

「攻撃できない戦闘機」と他国に知られている状態では、どんなスゴイ戦闘機でも無意味とは思いませんか