地方の女たち

夜の街で出会った女達と男達

刑務所から出所

2023-12-19 11:05:02 | 日記
知人の男が刑務所を出て、その挨拶に来ました。
もう、それだけで私が今までどの様な人生を送って来たか、なんとなく分かりますよね。
まぁ、自分で言うのも何なのですが、、、それなりに道の真ん中をあるいてきたつもりだけど、実際はかなり外れていたようです😢

男は少し苦笑いな感じでした。
余り変わってはいない感じと思ったけど・・・6~7年は会っていないので、年を取った感じはしました。(こっちもそうなんだけどね)
出所前三カ月くらいから髪を伸ばす事を許されるようで、それなりに生えてはいましたが、少し薄くなっていた。
「剝げたなぁ~」と言うと、「そんな事ない、もう少ししたら生えてくる」と
人生に希望は無くても、髪の毛には希望を持っているみたいだ。

長い間住む世界が違うので、共通する話も無く、ただ刑務所の生活に付いて話を聞くだけでした。
少し面白かったのは・・・
定期的な健康診断の時の話で。
医師が待つ部屋に5名ほどが一緒に入り、「きおつけ」の号令で医師の近くに並び、何故か「右向け右」の号令があるらしい。
その後に、上着を胸の上までめくり上げろと命令が有り、そのままの姿勢で待機するんです。
そして医師が聴診器を順番にあてていき・・・「問題なし」と
しかし、、、
よく見ると、その医師は聴診器を肩にかけているだけだったとか。

「お前、それはネタだろぉ~」と言うと
男は真剣な顔して 「本当だ」と必死になっていました。

その後、各受刑者が「腹が痛い」 「背中に痛みが」 「ここ数カ月、体重が落ちる一方」とか、色々な症状を訴えると。
医師の返答は全員に同じで
「それはストレスが原因だ、ここから出たら治る」の一点張り。
出るのが何年も先の受刑者にそんな事を言ってもねぇ~
ですから受刑者はかなりの症状が出ないと本気で診てもらえなくて、重い病気が隠れていた場合は、たいていが手遅れになりますね。