岸田内閣の支持率は落ちる所まで落ちて、もうこれ以上落ちようがないレベル。
ダメを押されそうな勢いになってる「自民党の裏金作り」
年末・年始の検察の動き次第で、どう転ぶか解らない事態です。
でも、、、これは岸田首相にとりチャンスでもあります。
元々、岸田首相は言葉を切って間を取る喋り方なので、勢いは有りません。
それだけで人気は出ないのですが、その上にアドバルーンが上がっていない。
近年は見る事のないアドバルーン広告ですが。
もし、上がっていると、なんとなく目がそちらに行きます。
小泉純一郎元首相を思い出してほしい。
小泉元首相は岸田首相より少人数のグループから、自民党総裁の地位を獲得して首相になり、多くの国民から支持を得た首相です。
小泉首相は「郵政民営化」の一枚看板でしたが、それが国民に支持されたわけではありません。
何が「小泉人気」を生み出したか?
それは、、、
「自民党をぶっ壊す」
この言葉を何度も言い続けた。
これを聞いた国民は、自分が自民党の総裁を目指していて、何が自民党をぶっ壊すだと。
自民党そのものを壊すのか?
それとも、郵政民営化に反対する自民党議員は敵だと言ってるのか?
料亭で一部の長老が、次の総理・総裁を決める慣習を壊すのか?
小泉純一郎の「自民党をぶっ壊す」を聞いても、正しく小泉純一郎の意図を理解できる国民は存在しなかった。
皆がそれぞれの考えで、自民党をぶっ壊すを自分なりに解釈していました。
しかし、理解したり支持したりしなくても、注目はするようになったのです。
そう、、、国民に注目させることが大事だったんです。
その「注目」が「期待」に変化し、「期待」が「支持」となった。
内を固めるには、外に敵を作るのが一番効果が有る。
小さなグループの小泉純一郎にとり、同じ自民党でも大勢いる小泉グループ以外の議員を「外」に仕立ててしまったんです。
敵、、、まるで悪役にされてしまった議員たちは、どう判断するだろうか?
もっと悪者になるかも知れないが、一致団結して戦うか・・・
それとも悪者にされないように、指摘されている集団と距離をとるか・・・
これは必ず両方出てきます。
すなわち、敵とされたグループからは、何人かは必ず離れる議員が出てきて、巨大なグループが小さくなります。
その程度が勝負目です。
これ、今の岸田首相と安倍派(清和会)との関係にソックリなのだが・・・
岸田首相は「安倍派一掃」をして、敵役に追い込むチャンスだった。
確かにパーティー券による裏金作りとは関係ない若手の議員まで、安倍派と言うだけで切り捨てるのは問題も有るし、その反発も大きい。
しかし、トップに立つ人は「全体を調整」する事も大事ですが、時として自分の「我」を通す事もしなければ、国民は力強さを感じない。
それに、安倍派の幹部だけを切り捨てて、若手の役職を残す調整をしても、少しほとぼりが冷める春ごろには、必ず「岸田降ろし」の動きが出てきます。
切り捨てられた安倍派の幹部たちは、批判が燃え盛っている時は静かにしているだろうけど
「岸田自民党総裁は我々を守らなかった」と言う恨みは絶対に消えない。
時期の問題だけで、どうしたって反撃はしてくるんです。
内閣の支持率だけで、継続したり解散したりする事は有りませんが。
支持率が低いより高い方が政治はやりやすいのは確かです。
昨日の夕方の記者会見を聞いていても、相変わらず「まずは事実関係を・・」と言っていました。
事実を正確に知ってから判断するのは裁判官に任せておけばいい。
権力者は有る程度の事実で、そこから予測をして判断する時も必要です。
岸田さん、、、
最大派閥から離れる議員を増やす為に、まだやれる事は有る。
残念ながら、今の国会議員には日本を任せる事が出来る人や、期待させる人は存在しない。
なりたくて最高権力者になったのだから、調整より自分がやりたい事をしっかりやって欲しい。