脳出血で無職になった親父のブログ

株式投資に腕時計が好きなオッサンのブログです。年齢を重ねスピリチュアルにも興味を持ったお蔭で人生感も変わりました。

心の砂漠『食べることへの恐怖そして・・・』 エピソード1・・油まみれの御飯

2014年08月13日 09時38分23秒 | 裁判
ある日の夕方・・当時、中学生だった次女が『お母さん・・今日のお弁当、油っこかったけど?』妻は健康も考え油分を抑えて弁当を作っている『え?今日のは油、使ってないよ。』そう言うと『ちゃうねん・・御飯も、なんかネトネトやったから御免。。今日は弁当、残した。』次女は、そう言いカバンから弁当箱を出し妻に渡したそうです。次女は薙刀部に所属し試合も控えていました。妻は預かった弁当箱のフタを開けると殆ど残していたので御飯を見ると何やら艶々して・・オカズも同様でした。『なんでやろ・・』その時は、その程度で済ませていて次女はお腹が空いているらしく帰ってきて、いきなり冷蔵庫を開けて何やら自分で卵焼きを作り始めたそうです。その日は・・それで過ぎていきました・・数日後『この油・・何やろ・・』炊飯器の釜に指さし私に聞いてきました。『確かに油が浮いてるなぁ・・この炊飯器、この前買ったばっかりやろ?』そうこたえると『そうやねん・・釜から何か油分が出たんやろうか?』怪訝な顔で私を見る妻に『そんな事・・あるか?』そう答えるしかありません・・この時、妻は次女の弁当箱の事もスッカリ忘れていて『そやかて・・釜から油が出たとしか思われへん・・買ったとこ持っていく!!』そう言い翌日、妻は購入した家電量販店に行き同じ型の炊飯器に交換してもらいました。そして数日後の夕飯・・『なんか御飯・・油っこい・・』次女が言うので『え?・・』そう言い妻も私も茶碗の御飯を口にしました。(なんや・・これ?)そう思ったのは妻も同じでした。『この前、新品に交換してもらったのに!なんでやのん?』長女はバイトに行っており三人での夕食でした・・『御免・・冷凍してあるかやく御飯でいい?この御飯さげるから』そう言って冷凍してあった”かやく御飯”をレンジに入れる妻は・・ひたすら首をかしげ・・ふと思い出したかのように油のボトルを取り出すと『あ!!フタ開いてる!!私・・絶対にフタ開けたまんまにせぇへん・・』そうキッチンで叫ぶ妻に『お姉ちゃんが?やったんかな?』次女が独り言のように言うので『まさか!?』・・妻が『普通に考えやら炊飯器から油出ることないし、そんな事、聞いたことない・・この前E香の弁当も油まみれやったし・・油を御飯に?・・今日A香バイトから帰ってきたら聞いてみる』たぶん聞いてもA香は自分がやったとは言わない・・そう私は思ったのです。妻は午後9:45に長女のバイト先へ迎えに行きました。以前にも言いましたが長女はバイクに乗っていくことはできなかったのです。フラフラで事故をおこすと危ないので妻が送り迎えしていました。でもバイトは出来るのです。なぜ?送り迎えしてまでと・・それは長女にとってバイトが唯一の心の支えであったからです。体重が激減し口数も減り始めたころ、やたらと『死にたい・・』そんな言葉を言うようになった長女に・・どうしてよいのか全くわかりませんでした。ただ・・ただ・・出来る限りのことをしよう・・そう思って行動するしかなかったのです。バイト先から妻と長女が帰ってきたのですが”ただいま”の言葉もなく、そのまま長女は客間へ引きこもり妻は『これ廃棄やて』そう言ってシュークリームやおにぎりを冷蔵庫に入れ始めました『なーーんも言えへん・・御飯の油の事、聞くつもりやったけど、そんな雰囲気ちゃうし聞いて途中で車から下りられたら・・そう思った途端に言葉を呑んだワ、多分・・A香がやった・・そうであって問い詰めても、あの子の拒食が治るわけでもなし・・私が気をつけるわ・・E香の弁当も油入れるスキを与えへんようにする・・な?お父さん、そんでええやんな』そう言う妻に『お母さんに任せるよ』この一言が精いっぱいでした。翌日から妻は炊飯と御飯の管理を徹底しました・・その日以降油事件はおきなかったのですが・・長女の行動は、どんどんエスカレートしていくのです。あとでわかった事ですが拒食症の人は周囲の人間を太らせようと考えるらしいのです。だから油分を家族に過剰に取らせ太らせ自分が安心したい心・・それも症状の1つなのです。この『家族を太らせたい心』は更なる悲劇を生みました。
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