数週間前くらいのことです。次女がスマートフォンの画面を私の目の前にかざすと『この子、どう思う?』見ると10代の女の子が自撮りしていた写真でした。『よう、こんな写真トップに載せてるワ!!公開処刑してるみたいなもんやろ!!』確かに可愛いとか美人とかの形容詞を語るには無理がありそうな女の子でした。『これで彼氏おるんやて・・信じられへん!男も男やな。』そんなことを言ってる娘は、とにかく無茶苦茶、上から目線で画面の女の子をけなしてるのです。『友達なん?』私が聞くと『友達なわけあらへんし知り合いでもないわ。』知り合いでも無い子のツイッターを見て言う娘に『ふ~ん・・でも彼氏って、この子の顔よりも心を好きになったんちゃうん?』そう言うとスマホを見ながら『そんなん知らん!!』と一言。少し寂しさを覚えながら、この日は娘との会話は終わりました。そして・・その数日後、『今日、告られてん・・どうでもエエ男やしフッタった・・あはは♪』どんなフリ方をしたか分かりませんが・・次女は、親のよく目かもしれませんが、そこそこの容姿をしています。これまで数人の子から告白」をされたようですが・・・『みんあウチの見た目だけで告ってくるから、そんな子は相手せぇへんねん!』その数週間前・・スマホの画面にあった女の子の件を私は思い出したのです。『類は友を呼ぶ・・』ボソッと私は独り言のように言いました。『はぁ?なんなん?』次女は意味不明?って言う感じで私を見るので『似た者同士が友達や・・っていうこと。』次女はわかったのか・・わからないのか・・・そこは不明です。『可愛くない子・・美人で無い子はたくさん居てる・・外見で人を笑うようなことしたらアカン!』って言ってみると、とたんに"ムスッ"として『ブスにブスて言うて何が悪いん?それに外では言ってへん!家の中だけや!』とけんか腰で言う次女。『心の無い事は言わん方が自分のためやと思うけどなぁ~』それだけ返しておいたのです。さてさて・・・これから、どうなることやら・・
ありがとう・・いい言葉ですね。最近、次女が【ありがとう】って言うようになったと同時に【ごめんなさい】が言葉として出てきました。いつも、とんがって、ふてぶてしい言動や態度が多く友人とも、ちょくちょくトラブルもおこしていた次女でしたが・・『お父さん、PCの上にある爪切り取って。』・・以前の私なら『自分で取れ!親を使うな!』と言っていたと思いますが、黙って取って次女に爪切りを渡そうとPCに向かっていた私は立ち上がりプリンターの横にあるボックスから爪切りを取ろうとすると『あ1ゴメン・・』次女が謝ったのです。そして爪切りを渡してあげっると『ありがとう』って言いました。これまで、"ごめん"とか"ありがとう"とか言わなかった次女でしたが・・本当に小さな出来事・・日常のことでしたが次女の顔色や表情が柔和に変わってきて最近、よく笑うようにもなってきたのです。愚痴も以前に比べて減ってきました・・良くない友人とも少しづつ縁も切れて行ってるようです。ほんの数か月前までは・・・荒れていたのだなと・・部屋もまだまだ整理はできていませんが、床も見えないくらいの部屋が今では床にラグマットも見え机の上も少し綺麗になってきて『お父さん・・一旦、かたずずけると・・またチラけてしまったら何か嫌やな』と言ってます。急に変化を求めず亀のように、ゆっくりと、ゆっくりと、その時、変化が気づかなくても長い目で見て変化に気づけばいいかな?と。次女が前向きなことを言った時は『お!ええやん!』って共鳴しています。次女との会話が少しづつ増えてきたのは・・天国言葉を意識して発することと次女に対し悪態をつjこうが不機嫌であろうが、それは次女の都合で、そうなっている。私に向けてじゃない・・そう言い聞かせ指摘も叱責もせず、ただ見守る。次女から私に話しかけてきた時に話を聞いてあげて良かった出来事を話せば『ついてたね♪』愚痴を言えば『ふ~ん、そうなんや。わかるで~』と相槌を打つようにしてきました。小さいころは人を気遣う心根の優しい女の子だったのです。人間、本質は変わらない・・次女を信じてなかったかも知れない私に敏感に反応した次女は良くない方向に向いてしまったんじゃないのか・・であれば信じていかないと・・私も次女との向き合い方を変えていこうと決心した日から数か月・・漸く、一筋の光が差し始めました。
先日、肺癌で入院した友が検査入院→退院→抗がん剤治療→退院→抗がん剤治療と自宅と病院を行き来しているのです。途中、抗がん剤治療のためか抵抗力低下で肺炎になったと連絡がありました。本人の心を思うと複雑な心境です。どうメールを返せばよいのか・・言葉に詰まる思いと同時に御家族の気持ちを察すると更に心痛な思いとなります。そんな私の様子を見ていた妻が『今度、お父さんも大阪の病院へ通院するから・・その時にでもKさんのお見舞いに行こうよ。』私の心は少し楽になり友へ『今月●●日にお見舞いに行くけど・・・・・』と連絡すると数分もしないうち返信があって『身体の状態もあるし遠いから気を使わなくていい・・』と書かれたあと『来るなと言っても来るんやろ(笑)』とあったので"もちろん"と返信。。ただし手ぶらで来てくれとの条件でした。入院生活は退屈な時間も多いのは私自身の経験からも十分に気持ちはわかるので自分が読んだ本を持参しようかと思っています。とにかく癌に打ち勝って欲しい・・その思いでいっぱいです。友からのメールで最後の文章に『また鍋でも食べに行こう!お酒はお互いなし・・やけど楽しみにしてるよ。』関西も紅葉が綺麗になりはじめつつも気温も12月並の気温がある日もチラチラしはじめ肌寒さを感じ思わず電気ストーブにスイッチを入れながら(今頃、病院のベッドで何を思っているんかな)そんなことを、ふと思いながら携帯のメールボックスを再びあける私でした。
昨日、昭和の大スターが逝きました・・私も妻も大好きな俳優さんで北海道在住の時、家族で夕張まで行った時『幸せの黄色いハンカチ』のロケ現場まで行ったこともあります。ロケ現場に映画で使われたマツダのファミリアも置いてあって木造の長屋の中には黄色い用紙に願い事が書かれたメッセージが、所狭しと貼ってあったのが印象的です。また出張で函館には月に一度、行っていましたが函館ドックが見える煉瓦の倉庫・・ここも映画のロケ現場で使われた風景です。また、ちょうど札幌に住んでいたので会社の同僚と帯広まで部下の結婚式の帰りに十勝で1泊した翌日、『鉄道員』のロケ場所 ほろまい駅に行き健さんが立ったホームで3人同じく立ってポーズしたことを思い出しました。昨日の訃報をニュースで見ながら北海道在住の頃を妻と思い出を語り合っていました。健さんのエピソードをテレビで見聞きしながら本当に温かい心、人を想い大切にされてきた人として生涯を終えられた方なんだと・・・周囲の人達への『愛』を惜しみなく与えた方・・映画を通じて人として何のために生きるのか・・そんなメッセージを残していかれたんだと思いました。自然に私自身も胸にこみ上げるものを感じ心がポッと温かくなったのは何とも言えない気持ちです。数多くの俳優・歌手の方々がこの世を去るニュースは多く見聞きしてきましたが胸からこみ上げてくるもの・・心がポッと温かくなったのは高倉 健さんだけです。私自身、とても未熟です・・恥ずかしい気持ちでいっぱいになりました。映画スターとして数多くの人へ夢・希望・勇気・やさしさ・・そして『愛』をくれたことを一人のファンとして感謝しています。どうぞ安らかに・・御悔やみを申し上げます。
昨夜、私が風呂から上がってくるとリビングで妻が爪を切っていました。リビングには私専用の電動椅子がおいてあり、そこに私も座り椅子のスイッチを入れるとウィーーン♪と音がして、御尻と背凭れが下がるのです。病気になって介護用品としてリースしたのですが大変、重宝しています。コタツに足を忍ばせ横で爪を切っている妻を見ると目から涙が零れ落ちていました。2階からは次女の笑い声が聞こえてくるので、たぶん誰かと電話をしているのでしょう。『ちっとも楽しくない!!A香が拒食症になってからというもの子供に気ぃ使って・・部屋はかやずけないし・・言えば"死んでやる!"と言われ親を親とも思わないまで言いながら都合のいい時は親や・・高校も辞めて通信??普通の子は勉強して部活といかバイトとか頑張ってるのに・・毎日8時間働いて・・服も買わないでがんばってるのに・・長女は車買えだ・・次女も通信や・・・・』妻のこれまでの我慢が一気に噴火したのです。長女は大学を辞め次女も全日制高校を辞めバイトを転々・・バイトのない日は家でノラクラ・・普通であれば親であるなら叱り飛ばすところでしょう・・しかし言ったところで根本的な解決は難しい・・娘たち自身が本当に困ったり後悔しない限り前には進みません。しかし妻の言い分は正しく、そのストレスはマックスに達していました。私は、ただ・・ひたすら聞くことしかできませんでした。次女にもすこしづつ・・ほんのすこしづつですが変化が出てきていますが、その変化は亀が歩く程のスピードでしかなく妻の目からは次女が変化しているようには映っていないのでしょう。確かに妻は働きづめで物も買いません。『欲しいモノすらないねん・・服とか見に言ってみるけど・・ワクワクしないねん・・』いつも同じスニーカーを履き地味なアウターを着てパートに行く姿は夫として何とも言い難い気持ち」でもあります。もともと節約家の妻は私の年収が上がっても贅沢はしませんでした。ブランド品を買うお金もあるのに・・そう言えば結婚10年記念で揃いの【ロレックス】を心斎橋まで行って買ったくらいです。でも殆ど妻はロレックスを腕につけることはありません。これまで娘たちのために倹約し貯金してきたお金は拒食症のカウセリング費用、大学入学、長女の歯の矯正費用、次女のモデルスクール費用、長女の車に成人式の着物・・等等 数百万円・・使いました。妻の普段着はシマムラの特価品ばかり・・娘たちは親だから当たり前と思っているのですが、当たり前以上に頑張ってきた妻・・『お姉ちゃん(長女)を拒食症にしてしまったのは私・・だからお姉ちゃんに償いたい・・』妻の心の葛藤をカバーできない私にとって、とても辛い思いでした。