朝から、なぜか「指揮官」という言葉が離れません。
そこからイメージするのは反町監督や今話題の岡田さんです。
先日bartret555さんのブログを読んで気になったので
反町監督の記事が載っているAERA11/26号を読みました。
読んだタイミングがオリンピック出場を決めた後だったので
「あぁなるほど!さすが!」とこちらまで胸の中が熱くなる思いをしましたが、
決める前や、不幸にも敗退していた場合は・・・辛かっただろうな。
その中の文章で気になったのが、
「勝てば選手の手柄で、負ければすべて監督の責任。右顧左眄(うこさべん)は
許されない」
右顧左眄で何だろう?
「眄」がわからないがなんとなくわかる気がします。
どうやら「決断をためらうこと。」のようです。
反町監督はまさに調べに調べ抜いて考えて出した結論に
真っ直ぐに立ち向かう人だと思います。
おぼろげに全日空時代の反町選手を覚えていますが、
外人選手のように力強いわけではないのに
憎いくらいに相手の守備を引き裂いて
ゴール前に迫るタイプだったように思います。
選手時代から相手の研究を事前にしっかりやって、
試合ではそこを見事についていたのでしょう。
・・・そういうことが上手なことと、優れた監督というのはたぶん別の話。
サッカーが良くわかる人は沢山いると思います。
プロになって、評論家や解説者になって活躍している人もいます。
でもそういう人が監督、指揮官になれるかっていうと違うんでしょうね。
先ほどの文章の前に、
「引き分けを狙ってできるなら、最初からやっているよ。
監督にとっては、スコアではなくてその時の状況が重要なんだ。
(中略)こればっかりは監督をやったことがある人間しか理解できないんだから」
というものがあります。
そこに「右顧左眄」ということばがもや~っと浮かんできて、
なんとなく監督の仕事が判った気になってうなずいてしまいます。
それなのに今シーズン、
鈴木監督の交替のタイミングが遅いんじゃないか?などと
以前ブログで書いたこともありましたが、
恥ずかしいです。
岡田さんも代表監督をされた時からしか知りませんが、
冷静&研究熱心というような同じイメージで見ています。
ただ私が知らないだけかもしれませんが、
反町監督のような「激情を秘めた」冷静さは感じたことがありません。
代表監督としてはもちろん申し分の無い人だとは思いますが、
個人的には、私の知らない「カリスマ性」を見せていただきたいなぁと思います。
人をひきつける魅力も優れた監督、指揮官の条件だと思いますので。
あ・・・もう岡田さんが代表監督を受諾するつもりで書いていた。
でも想像するだけで大変だよなぁ。