ビーンの不定期日記

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 「思いつき
   いかげん日記」

怒らないこと

2011-06-13 03:39:50 | 般若心経
「怒らないこと」
(役立つ初期仏教法話1)
アルボムッレ・スマナサーラ著
(サンガ新書)

以下、抜粋です。
今回でこの本の紹介は終わりです。


 第4章(最終章)
 怒りの治め方

※見出しを中心にご紹介します。

前回からの続きです。

○笑う力を鍛えると世の中は面白い

○おかしいことを見つけるのは簡単

笑いは強者の証明で、怒りは敗北者の烙印です。
楽しく生きるために、今、笑いましょう。それで怒りとは無縁です。怒るのは、敢えて失敗を選ぶ愚か者です。

○心を鎮めて状況を把握する

「ちょっとした心の落ち着き」も怒りをなくすひとつの方法です。

○怒らずにはいられない人との付き合い方

そういうときはいつも以上に冷静になって、客観的に物事を観ることです。
「この人は自分の怒りを表しているだけで、可哀相な被害者だ」と、その人の心を客観的に観てあげることです。

○他人が吐いたゴミを食べる必要はない

話は聞いてあげても、相手の怒りを感情的に引き受けて気落ちする必要はまったくありません。
その人は自分の身体に溜まったゴミ(怒り)を外に出しているだけです。
自分がゴミ箱になる必要はありません。

○「怒らないこと」は奇跡をもたらす

相手がカンカンに怒っている時でも、気にしないでニコッとしていると、そのうち不思議と相手も怒るのをやめて、仲良くなってしまうのです。それからはずっと自分の味方になります。敵が次から次へとみんな味方になってしまう「奇跡」なのです。

○平和を語る人が強者

怒る人は、精神的にも肉体的にも徹底的に弱いのです。勇気がまったくないから、言葉の暴力で相手を抑えつけようとします。

私たちは、怒った瞬間に恥ずかしくなるべきなのです。怒ってしまったら、すぐに「ああ、自分は弱いんだ。精神的にも肉体的にも」と思ってください。

怒りのことを「汚いゴミだ」「間違いの塊だ」と思ってください。
怒りに対して恥ずかしがってください。
それくらいしないと、怒りというものは消えないのです。

○誰もが幸福に生きられる

「怒り」は人間の不幸そのものです。不幸をつくり出す「怒り」だけは決して心の中に入らないようにすることです。
また、怒りを治める訓練を積むことによって、確実に智慧も成長して、物事がどんどん見えてくるようになります。

「怒らないこと」を実践することは、智慧を追求して、もっと幸福になるための道でもあるのです。


  -以上-