こんにちは。
先日はおばあちゃんの処に行ってくれてありがとうございました。
お兄ちゃんから美保とおばあちゃんが写っている写真を送ってもらいました。
写真を見てとても嬉しかったです。
ところでー
忘れるといけないので、早めにお誕生日のメールします。
〈以 下〉
…………………………………………
お誕生日おめでとうございます。
立派に成人し、社会人として活躍している貴女を誇りに思います。
大人になった貴女にいつか話しておきたいと思っていた事があります。
今日はお祝いがわりにその話しをしたいと思います。
ちょっと長いメールになってしまいますが最後までお付き合い下さい(笑)
それではー
…………………………………………
美保が生まれる前に□崎のおじいちゃんがやってきて、お父さんに言いました。
「オレの名前(治□)の字を付けてほしい」
お父さんがおじいちゃんのその願いをきいていたら、恐らくあなたの名前は、"治美"とか"治子"になっていたと思います。
でもお父さんはおじいちゃんの願いをきいてあげませんでした。
その代わりに、おばあちゃんの"保"をもらって"美保"と付けました。
おばあちゃんには「お父さんの名前をもらう代わりに、お母さんの名前をもらったよ」と言いました。
おばあちゃんは「あたしの名前をつけるなんて・・」
ちょっとビックリしたような、でも遠慮がちに嬉しそうな表情をして言いました。
おばあちゃんは嬉しい反面、苦労してきた自分の名前をつけたら、美保も苦労するのではないかと、きっと心配したのではないかと思います。
おじいちゃんは自分の希望が叶わなくて、さぞかしがっかりするだろうと思っていましたが、一転おばあちゃんの名前をつけると聞いて、
「それは大変に結構なことだ!」
と、とても喜んでくれました。
でも、本当は、おじいちゃんは自分の名前を継いでくれる子孫がいなくなって、きっと内心はガッカリしたことと思います。
おじいちゃんは昔、兵隊で満州にいました。
そして満州で結婚しました。
その時に産まれた赤ちゃんに「はるみ」と名前をつけたそうです。
どういう漢字かは聞きませんでしたが、もしかしたら「治美」だったのかもしれません。
出産後、産後のひだちが悪く、間もなく奥さんも赤ちゃんも亡くなったそうです。
おばあちゃんと結婚したのは、戦争が終わっておじいちゃんが日本に帰ってきてからのことです。
おじいちゃんが自分の名前をつけて欲しいとお父さんに言った訳には、そんな悲しい遠い記憶の中の満州で亡くした幼子への想いがあったのかもしれません。
……………………………………………
と、ここまでの話はあなたも少しは知っていた話だと思います。
でも本当は違います。
お父さんが大学生のとき、好きな女の子がいました。
彼女の名は"□○美保"と言いました。
とても可愛らしいお人形さんみたいな人でした。
お父さんにとって"美保"と言う名前はその時から特別な響きを持つ名前になりました。
そして、いつしか、自分に女の子が生まれたら名前は"美保"と付けたいと考えるようになりました。
お兄ちゃんが生まれる時、「赤ちゃんの名前のつけ方」という本を買ってお母さんとどんな名前にしようか考えました。
お母さんは夢の中で「しん□」と言う名前が出てきたのだそうです。
本には赤ちゃんに付ける名前を姓名判断してくれる応募用のハガキがついていました。
そこで、そのハガキに「慎□」や「真□」などいろいろな「しん□」の漢字を書いて、どの漢字の「しん□」にしたらいいかを決めることにしました。そして「真□」に決めました。
でもそのハガキに、ちゃっかり、女の子の名前も1つだけ書きました。
「美保」です。
もちろん、次に女の子が生まれたら「美保」と付けたかったからです。
姓名判断の回答は「美保」という名前はとても良い名前と書いてありました。
それで、お父さんもお母さんも、次に女の子が生まれたら「美保」とつけようと決めたのでした。
ーさて、ここからが本題ですー
おじいちゃんが「自分の名前をつけて欲しい」と言ってきたとき、お父さんは最初からおじいちゃんの言うことを聞くつもりは全くありませんでした。
名前を既に「美保」と決めていたからではありません。
お父さんはおじいちゃんを恨んでいたからです。
お母さんと付き合う以前に、お父さんは婚約していた人がいました。
おじいちゃんは結婚に反対でした。
おじいちゃんは紹介のため家に連れてきた彼女にひどい言葉を浴びせました。
彼女は泣きました。
お父さんは心の中でその時の仕打ちをずうっと許せないでいました。
息子の結婚を一度ダメにしておいて、孫が生まれると自分の名前をつけてくれ、と頼みにくるなんてー
何て自分勝手な親なんだ!
そんな親の言うことなど絶対に聞くものか、とお父さんは怒りで腹の中は煮えくり返えりました。
偶然にも「美保」にはおばあちゃんの名前の「保」が入っていることに気付きました。
そこでお父さんは話を作りました。
つまり
「おじいちゃんの名前ではなく、おばあちゃんの名前をもらうことにしたから」と。
取ってつけたような実に都合の良い理由でした。
自分の名前は、ただ単に父親が学生時代に好きだった彼女の名前を付けた、と知ったあなたは、さぞ私を軽蔑するでしょうね。
きっと。
でも、もう少しお父さんの話を聞いてください。
仮に、お父さんがお母さんの前に付き合っていた人と結婚していたら「美保」の「美」には意味が無くなってしまいました。
彼女の名前は「直子」だったからです。
母親の名前をもらうことにはならなかったのです。
そして、仮におじいちゃんが彼女との結婚に賛成していたら、お父さんはおじいちゃんを恨むことはなかったでしょう。
そうしたら、おじいちゃんの望み通りにおじいちゃんの名前を付けたかもしれません。
「美保」という名前自体消えていたかもしれません。
でもそれが・・別段に意味のなかった「美保」の名前が、お母さんと結婚したことで、とても意味が深い名前になったのです。
「美保」の「美」は、おかあさんの「□美子」の「美」になり、「美保」の「保」は、おばあちゃんの名前「保□」の「保」になったのです。
それを気付かせてくれたのは、おじいちゃんの「自分の名前をつけて欲しい」との話からでした。
お父さんが学生時代に決めた「美保」という名前は、本当は未来を予知した運命的な名前だったのではないか、とこのメールを打ちながら考えています。
「美保」という名前には、お母さんやおばあちゃん、それにおじいちゃんが運命的に関わっていたんだと、今そう思っています。
23年前に、あなたはそういう人たちに想いを託され、そして多くの周りの人達の愛情を一杯に受けて、生まれてきたのですよ。
親バカの身内びいきと言うかもしれませんが、
あなたの名前「美保」は、貴女が生まれてくるずっと以前に神様が決めていた名前のような気がします。
おばあちゃんの誕生日と同じ□月に生まれたことも、
「さくらの日」(花言葉:純粋な優しい心)に生まれたことも、
貴女の誕生を願うみんなの思いがこの日を選んだような気がします。
この名前とこれからも仲良く、末永く付き合ってくれると、嬉しいです!
立派に成長しましたね。
これからも、素敵な人生を歩んでください。
長いメールに付き合ってくれてありがとう。
ちょっと早いけど
お誕生日 おめでとう
先日はおばあちゃんの処に行ってくれてありがとうございました。
お兄ちゃんから美保とおばあちゃんが写っている写真を送ってもらいました。
写真を見てとても嬉しかったです。
ところでー
忘れるといけないので、早めにお誕生日のメールします。
〈以 下〉
…………………………………………
お誕生日おめでとうございます。
立派に成人し、社会人として活躍している貴女を誇りに思います。
大人になった貴女にいつか話しておきたいと思っていた事があります。
今日はお祝いがわりにその話しをしたいと思います。
ちょっと長いメールになってしまいますが最後までお付き合い下さい(笑)
それではー
…………………………………………
美保が生まれる前に□崎のおじいちゃんがやってきて、お父さんに言いました。
「オレの名前(治□)の字を付けてほしい」
お父さんがおじいちゃんのその願いをきいていたら、恐らくあなたの名前は、"治美"とか"治子"になっていたと思います。
でもお父さんはおじいちゃんの願いをきいてあげませんでした。
その代わりに、おばあちゃんの"保"をもらって"美保"と付けました。
おばあちゃんには「お父さんの名前をもらう代わりに、お母さんの名前をもらったよ」と言いました。
おばあちゃんは「あたしの名前をつけるなんて・・」
ちょっとビックリしたような、でも遠慮がちに嬉しそうな表情をして言いました。
おばあちゃんは嬉しい反面、苦労してきた自分の名前をつけたら、美保も苦労するのではないかと、きっと心配したのではないかと思います。
おじいちゃんは自分の希望が叶わなくて、さぞかしがっかりするだろうと思っていましたが、一転おばあちゃんの名前をつけると聞いて、
「それは大変に結構なことだ!」
と、とても喜んでくれました。
でも、本当は、おじいちゃんは自分の名前を継いでくれる子孫がいなくなって、きっと内心はガッカリしたことと思います。
おじいちゃんは昔、兵隊で満州にいました。
そして満州で結婚しました。
その時に産まれた赤ちゃんに「はるみ」と名前をつけたそうです。
どういう漢字かは聞きませんでしたが、もしかしたら「治美」だったのかもしれません。
出産後、産後のひだちが悪く、間もなく奥さんも赤ちゃんも亡くなったそうです。
おばあちゃんと結婚したのは、戦争が終わっておじいちゃんが日本に帰ってきてからのことです。
おじいちゃんが自分の名前をつけて欲しいとお父さんに言った訳には、そんな悲しい遠い記憶の中の満州で亡くした幼子への想いがあったのかもしれません。
……………………………………………
と、ここまでの話はあなたも少しは知っていた話だと思います。
でも本当は違います。
お父さんが大学生のとき、好きな女の子がいました。
彼女の名は"□○美保"と言いました。
とても可愛らしいお人形さんみたいな人でした。
お父さんにとって"美保"と言う名前はその時から特別な響きを持つ名前になりました。
そして、いつしか、自分に女の子が生まれたら名前は"美保"と付けたいと考えるようになりました。
お兄ちゃんが生まれる時、「赤ちゃんの名前のつけ方」という本を買ってお母さんとどんな名前にしようか考えました。
お母さんは夢の中で「しん□」と言う名前が出てきたのだそうです。
本には赤ちゃんに付ける名前を姓名判断してくれる応募用のハガキがついていました。
そこで、そのハガキに「慎□」や「真□」などいろいろな「しん□」の漢字を書いて、どの漢字の「しん□」にしたらいいかを決めることにしました。そして「真□」に決めました。
でもそのハガキに、ちゃっかり、女の子の名前も1つだけ書きました。
「美保」です。
もちろん、次に女の子が生まれたら「美保」と付けたかったからです。
姓名判断の回答は「美保」という名前はとても良い名前と書いてありました。
それで、お父さんもお母さんも、次に女の子が生まれたら「美保」とつけようと決めたのでした。
ーさて、ここからが本題ですー
おじいちゃんが「自分の名前をつけて欲しい」と言ってきたとき、お父さんは最初からおじいちゃんの言うことを聞くつもりは全くありませんでした。
名前を既に「美保」と決めていたからではありません。
お父さんはおじいちゃんを恨んでいたからです。
お母さんと付き合う以前に、お父さんは婚約していた人がいました。
おじいちゃんは結婚に反対でした。
おじいちゃんは紹介のため家に連れてきた彼女にひどい言葉を浴びせました。
彼女は泣きました。
お父さんは心の中でその時の仕打ちをずうっと許せないでいました。
息子の結婚を一度ダメにしておいて、孫が生まれると自分の名前をつけてくれ、と頼みにくるなんてー
何て自分勝手な親なんだ!
そんな親の言うことなど絶対に聞くものか、とお父さんは怒りで腹の中は煮えくり返えりました。
偶然にも「美保」にはおばあちゃんの名前の「保」が入っていることに気付きました。
そこでお父さんは話を作りました。
つまり
「おじいちゃんの名前ではなく、おばあちゃんの名前をもらうことにしたから」と。
取ってつけたような実に都合の良い理由でした。
自分の名前は、ただ単に父親が学生時代に好きだった彼女の名前を付けた、と知ったあなたは、さぞ私を軽蔑するでしょうね。
きっと。
でも、もう少しお父さんの話を聞いてください。
仮に、お父さんがお母さんの前に付き合っていた人と結婚していたら「美保」の「美」には意味が無くなってしまいました。
彼女の名前は「直子」だったからです。
母親の名前をもらうことにはならなかったのです。
そして、仮におじいちゃんが彼女との結婚に賛成していたら、お父さんはおじいちゃんを恨むことはなかったでしょう。
そうしたら、おじいちゃんの望み通りにおじいちゃんの名前を付けたかもしれません。
「美保」という名前自体消えていたかもしれません。
でもそれが・・別段に意味のなかった「美保」の名前が、お母さんと結婚したことで、とても意味が深い名前になったのです。
「美保」の「美」は、おかあさんの「□美子」の「美」になり、「美保」の「保」は、おばあちゃんの名前「保□」の「保」になったのです。
それを気付かせてくれたのは、おじいちゃんの「自分の名前をつけて欲しい」との話からでした。
お父さんが学生時代に決めた「美保」という名前は、本当は未来を予知した運命的な名前だったのではないか、とこのメールを打ちながら考えています。
「美保」という名前には、お母さんやおばあちゃん、それにおじいちゃんが運命的に関わっていたんだと、今そう思っています。
23年前に、あなたはそういう人たちに想いを託され、そして多くの周りの人達の愛情を一杯に受けて、生まれてきたのですよ。
親バカの身内びいきと言うかもしれませんが、
あなたの名前「美保」は、貴女が生まれてくるずっと以前に神様が決めていた名前のような気がします。
おばあちゃんの誕生日と同じ□月に生まれたことも、
「さくらの日」(花言葉:純粋な優しい心)に生まれたことも、
貴女の誕生を願うみんなの思いがこの日を選んだような気がします。
この名前とこれからも仲良く、末永く付き合ってくれると、嬉しいです!
立派に成長しましたね。
これからも、素敵な人生を歩んでください。
長いメールに付き合ってくれてありがとう。
ちょっと早いけど
お誕生日 おめでとう