数年前の夏、北信で写真に収めた衣笠草。
秋田では絶滅危惧種に指定されているそうです。
多年草なので毎年同じ場所を陣取ります。
何年も何十年も前から命を繋いでいるんですね。
衣笠草が咲く頃の渓流。
脈々と受け継がれたアマゴに出逢えました。
背っパリアマゴ。
水面から突き出した三角の背中が格好いいです。
サイズは9寸オーバーの良型。
極稀にみる個体に感激です。
背中に対して体の厚みが無いように思える為、
手にすると、とても薄っぺらく感じます。
これはまさに渓流で育った証ですね。
このような背っパリタイプのアマゴは他の地域にも存在し、
人の手が入りにくく、懐の大きな川に残る傾向があるように思えます。
ちなみにこのタイプが本流で育つと体の厚みが倍になります。
でもこ残念ながらここまでの背っパリタイプはあまり見かけません。
放流された一般的な個体が多いです。
衣笠草に背っパリアマゴ。
どちらもそれぞれ同じ環境の中で脈々と命を繋いできたと思われます。
人間の行動で、絶滅するかどうかが決まってしまう小さな命。
やはり古き良き姿は素晴らしいものです。
次の世代にもなんとかして残していかなければなりません。

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