フィッシュレプリカ

渓流魚のレプリカ・ブローチをオールハンドメイドで作成しています。釣行記事や思い出の魚を紹介しています。

秋アマゴ探しー最終章ー(328)

2019-10-24 | 思い出の魚達

「渓流釣りは春の楽しみ

私がアマゴやイワナ釣りを始めた頃はこのように思っていました。

それは何故か。

答えは、春しか釣れないから・・・なんです。

今から考えると釣れないのも当然で、

要するに、季節が進んでいるにも関わらず、早春と同じ釣りをしていたからなんですね。

 

その後、シーズン通して渓流に通うようになり、

徐々に実釣を通して渓流魚の性質を知るようになっていきます。

独学の弱みで、自身が経験を通して学び得るしかありません。

その頃から大アマゴへの想いも自然と膨らんでいくのですが、

秋の大アマゴについては、存在自体は漠然と認識していましたが、

実際には、現実離れした想像の世界の遥か遠い存在に過ぎませんでした。

 

そしてあれから長い長い年月を経て手にした秋の大アマゴ。

当時、遥か遠い存在だったものを目の前にして、

しばらく身体の震えが止まりませんでした。

今ですら毎年秋アマゴを手に出来るようになりましたが、

その中でも、サイズや容姿、そして渓流育ちの環境であるという事から、

集大成となる秋アマゴでした。

小規模な渓流であるにも関わらず、

釣り人を含む天敵から身を潜め、三度目の秋を生き抜いてきたんですね。

改めて力強い生命力を感じる事が出来ました。

写真を撮っていくうちに次第に身体の震えも落ち着いたんですが、

その後、急に胸苦しさを感じました。

多分、心身とも一気に最高潮に高揚した事で、身体が対応しきれなくなってしまったのが原因だと思います。

長年想い続けてきた秋の大アマゴ・・・

出来る事なら、青かった頃の自分に見せてやりたかったですね。

そしてリリースの時。

ゆっくりとスルリと離れて行きました。

駆け出しの頃「渓流釣りは春の楽しみ」でしたが、

今では「渓流釣りは秋も楽しみ」に変わりました。

これからの目標は今回の秋アマゴを超える事。

ハードルは随分と高くなりましたが、釣りは夢とロマン。

いつまでも挑戦の精神を持ち続けていきたいと思っています。

今回で秋アマゴ探しは最終章です。




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