フィッシュレプリカ

渓流魚のレプリカ・ブローチをオールハンドメイドで作成しています。釣行記事や思い出の魚を紹介しています。

秋アマゴ探しーその6ー(327)

2019-10-19 | 思い出の魚達

この日も秋アマゴを求めて引き寄せられるように渓流へ。

ネイティブなフィールドを求めて分け入りますが、

当然、この地のアマゴが存在するのは自然任せ。

紙一重の綱渡り状態で命が受け継がれているんですね。

 

小さな落ち込みの白泡の中。

根掛かりとアタリの判断が非常に難しい状況でしたが、

わずかに感じる大型特有の生命感が、穂先から手元に伝わってきました。

重いシャープな引きは本命の証拠。

やり取りの間、何度も厳つい顔を見せつけられ、こちらも冷静に対処するのに必死。

そしてタモに納まった魚体を見て、思わずガッツポーズ。

 

美しい秋の大アマゴ。

しばらくは興奮がおさまりませんでした。

 

言うまでもなく、これが野生アマゴ。

もはや自然界の芸術品と言っても良いでしょう。

 

このアマゴの一番美しい姿。

その姿を見る事が出来て本当に幸せでした。

この後、最後の大仕事を成し遂げると、生涯を終えてしまう事は間違いありません。

とても残念ですが、最初の出会いが最後の別れとなります。

これが秋の大アマゴの宿命です。

達成感に満たされ感動を味わったにも関わらず、切なさと寂しさと悲しさを感じます。

この日は何とも言えない複雑な心境でリリース。

釣り人として感謝を伝える事が、せめてもの出来る事です。

 

次回で秋アマゴ最終章となります。 

 


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