Fleur de sel 塩の華

フランス ボルドー コニャックも近いラロシェル海辺の家でオーガニック素材 新鮮な海と土地の幸の健康料理ご紹介致します。

鴨の葡萄ソースにジロル(シャントレル)茸のフリカッセ

2007-10-24 15:23:31 | 肉料理 Viandes
今回の旅行 緑の濃い風景 丘や山 うねった優しくそして大胆な土地の風景に川のせせらぎ。私の住んでいる土地に欠けている風景への憧れから出発しました。
ロット川は優しいです。でもその川の削り落とした谷間は現在の岸壁。壮絶な美景。本当に心に滲みる常に驚きの自然の展開。訪れて本当に良かった とはしみじみ。



旅行の写真お見せしたいのですが なかなか整理がつかなくって。

今日はラギオルのマルシェで購入した若鴨半身 帰宅して 日曜日の御昼 フィレだけ切ってのお料理の紹介。手羽と腿は翌日の料理用に保存です。



購入した鴨 本当に この何年間 このように美味しい物には というほどの程 本当にお肉自体香ばしいのです。ほどよく脂ののった ウーンと言う感じの物でした。

近辺に モワサック 葡萄 特にシャスラという名の葡萄で有名な産地が在ります。素敵な教会とその広場(この写真も在ります、又後にでもご紹介するかも知れません)
モワサックでミュスカ種の葡萄を買ったのが残っていたので(旅行中は昼食は抜き。果物を 時折つまみながら旅を続けるのが私達の習慣。一日をできるだけ有効に使いたい事もありますね)

鴨のフィレの皮の部分をフォークでぶつぶつ指して(余計な脂を取り除くため)塩 胡椒 タイム。皮の面からじっくり綺麗な焦げ目がつくように脂が出てきたらその香ばしい脂で赤みの部分をこんがり中がローズになるまで焼きあげます。
脂を捨て エシャロットに大蒜の微塵切り をほんの少しのバターで炒め しんなりした所で葡萄を加え又軽く炒めマデラ酒を加えこくがつくまで煮込み 鴨のひれを戻し一寸 味を馴染ませただけの本当に簡単な料理です。でも素敵に美味しいのですよ。素材がよいから。胡椒をきつめに。ね。




鴨の付け合せには それはやはり蕪。絶対の相性なのです。
じゃが芋も少し入れ簡単に野菜のブイヨンで薄味煮。お肉がリッチな時には付け合せは 野菜そのものの味を楽しみたいのが私風。



これもラギオルで購入したジロル茸。シャントレル茸の家族、そうも呼ばれるけれど。
今回の旅立ち急に決めたので発つ前に他の種類のシャントレル茸 購入 そのまま冷蔵庫に保管しておいたので 2つの同じ家族の茸 でも味も香りも歯ごたえも異なる物一緒にフリカッセにしました。バターとオリーブオイル半々の油の中でエシャロット 大蒜 パセリ 塩 胡椒でさっと炒め白ワインをほんの少し加え生クリームを又ほんの少しレモン汁もちょっぴりの味付けです。(写真あまり良くないですね・・・)



一人前はこのようにサービス



今日のチーズはやはりラギオルで買ったフレッシュな牛の乳のチーズ。ワインはこの地方を出るとあまりお眼にかかれない土地のエスタングワイン。このワインについては逸話があるので後にお話したいと思っています。




ロット河の崖に囲まれた道路。片手に渓流 反対方向には崖。くねくね曲がる山道。土地の人々皆平均時速90kmですっ飛ばしています。高所恐怖症 に 水恐怖症(おぼれかけた事が在ります。水を見ると惹かれるのですよ。導かれその中に落ち込んでしまうようなような怖さ いまだにその感覚 解決難しいのです。お解かりでしょうか?) そしてまっ平らな土地に住んでいる私。ハンドルは常時右に左に切り替え。ああー如何しよう。山道経験した時代もあるのに。慣れるまで緊張 緊張。ほんと言って かなりかなり 怖かったです。(車の流れがないときはホッ。40kmまで落として息抜き。やっと光景を楽しめるわ。)




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LAGUIOLE ライオル(ラギオル)ナイフとチーズの町

2007-10-23 16:14:00 | 私の住む街とフランスの紹介
一日予定を繰り上げ土曜の夜に戻って着ました。色々 とても美しい本当に美しいフランスの地方を 沢山 沢山 堪能で私の頭は満杯気味です。本当は北に上り私達の大好きなオーベルニュ地方の行きつけの宿に寄っての予定でしたが。これ以上美しい景色を見過ぎると 混乱 判別できなくなるので余韻の残るうちに早めに帰宅したいと思ったのは主人も私も。



フランスのとても美しい村というリストが1982年に作られました。現在193の村。人口は2000人以下の建築環境芸術と保護された村々です。フランス南西部には沢山。今回の旅の間も3つほど時間を取って楽しんできました。写真は沢山撮ったのですがまだ整理中。後日に是非ご紹介させていただきます。

今日の写真と話しは今回最後に宿を取った LAGUIOLE ライオルともラギオル共発音します。言語学者の主人はラギオルと発音するけれど。でもどちらでもよいのだそうです。

この中央山塊のみ南  Aveyron アベロン県の 本当に小さな町。それなのに沢山の人々が訪れるのは ライオル ラギオル その名で有名なナイフのため。町の中は手工のナイフのアトリエとそれを売る高級なお店に溢れています。素敵で私もこのセット欲しいけれど本当にお高く好みのものは手に入りません。(涙)

写真の順番は一寸混乱御免なさい。これはラギオル その名で名高いチーズです。私の住む地で買うとかなり高価なもの。土曜の朝零下1度風がピューピューの中お百姓さん6人ほどしかいない市場が立ち 今回の旅行では始めての市場 ラロシェルに帰ることが決まり 主人が地図を見ている間に私はルンルンと買い物をしました。(主人と一緒だと何も買えないのですよ。必要ないだろ。なんて。爆笑_)ところで製造している方と出会い 半額ほどの値段で買いました。3ヶ月 6ヶ月 13ヶ月の熟成の物 3種類。



町で1軒しかないパン屋さんももちろん覗きました。(主人どうやってまだ色々見物しながら素敵な道を通りながら でも運転する伴侶(私のこと)が疲れないように帰りたいと真剣に地図を見詰めているので 私は寒さに凍えながらも幸せに輝き 土地の食料品のお買い物にかけまわりました。(後日お見せしますね。)



この土地で掌の形のパン ド カンパーニュ(田舎のパン)が知られているのでこのパンを見たとき聞いてみたらパン屋さん曰く これはこの土地のエトワール(星)と言う やはりパン ド カンパーニュ。奥の写真はやはりこの土地の名産 オレンジの花の香りのブリオッシュ,フアース(Fuace)というものです、断面お見せしなかったけれどかなり密な細かい肌。甘さも薄く オレンジの花の香りがほのかな リッチではない素朴で心地よいブリオッシュです。







何年か前 次女が主人にプレゼントしたラギオルの手持ちナイフ。主人は旅行の際にはいつもポケットの中に入れて歩く愛用のナイフ。此方の山歩きの好きな男性方は散策の際いつもこのようなナイフをいつもポケットに。特にスイス人の方々は普段でも。(スイスの御友達 うなずける?)ヨーロッパ男性のアクセサリー?。

この蜜蜂のマークがラギオルの特徴 マークです。
柄は牛の角でできています。(他の素材の物もあります)



 
このような店が沢山。小さな町の中に溢れています。



町の広場に牛のブロンズ像が。
この町の象徴でしょうね。美味しいラギオルチーズを産する牝牛。素晴らしいナイフの柄を提供する雄牛。そしてお肉も味があって(近頃味のするお肉はなかなか珍しいです)美味しいです。



この朝は月に一度の牛の競売の市が立っていたので覗き見。
本当に若い仔牛から熟年の素晴らしい牛までそれは色々。
売る人々 買う人々。なぜたり さすったり 叩いてみたり。会話 会話。華やか 気取り無し でもコケティッシュな会話でかなりのかけひき 楽しみながらでも心底は真剣。男の世界 だな とが私の感想。
その中を私も恐る恐る(本当は楽しんで)見学しましたよ。
後 車の中。私 主人に。ねえ 何だか牛の匂いがすると思わない? (笑)



ラギオルの周辺の風景。オーバック(Aubac)と言う高原地帯だけれどフランス中央山塊にも既に含まれています。
スケールの大きいパノラミック。このような環境で育った牛達はストレスもなく美味しい食料を私達に 提供してくれるのでしょうね。






フランスの田舎を旅行して感じるのは食べ物の品質のよさ。そしてこの地方は特に人々の親切さ 暖かさ。
今日はもう長話になったので書きませんが まだまだ私の旅と料理の話し そして美しい景観 写真で続けてお話したいと思っています。ご期待くださいね???

もっと早く書きたかったのだけれどラギオルから ラロシェルの帰り道は650kmの道のり。山道 県道 国道 高速道路そのたびに運転マナーも変わるし 帰り道に幾つか名所も見物したし 朝から夜までやはり一人の運転で 疲れてしまいました。

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私の名前はセバスト

2007-10-16 20:27:34 | 魚貝料理 poissons
市場朝早くこのお魚見つけました。切り身はいつも見かけ知ってはいたけれど。
如何する? 切り身にしてあげるよ とお魚屋のお兄さん。いやいや 其のままに と お願い。



北欧からこの地方 大西洋深海で取れる 鯛の種類だそう。身は本当にむっちり、鯛よりは一寸個性が すずきの香りもあるかな というのが私の感想です。



私は形のあるお魚が好き。(形の優雅さを眼でも楽しみたいわ)そのまま香草 フェンネル 大蒜 エシャロット トマト(私は皮を剥いた物が好み)の微塵切りで オリーブ油をほんの少し垂らして パピヨットで焼き上げました。

魚の皮が固いのでそれが塩釜で焼く魚のように 中の身はしっとり 本当に美味しく仕上がりましたよ。厚い皮は焼きあがると本当にすっきり中は綺麗な白いもち肌です。熱いうちにレモンと醤油をかけるとジュージュー。音のするうちに食べるのが最高です。

今日はお料理の話はこれだけです。

明日17日は私の何歳か知れないけれど誕生日。19日も何と長くなった結婚記念日。主人と二人で 車(主人は免許を持っていないので運転は私 でも軌道を取るのは主人。我が家の人生でしょうね)と脚でフランス南西部 まだ知らない田舎をふらつこうと急に昨日決めました。

残す21歳の次女。快く行ってしゃい。と。独りでいるのは寂しすぎる性格なので御友達達に止まりに来てくれるように計画しているようです。

5日間 失っていた 沢山の空気を吸ってきたいと思っています。グルメの旅では有りません。欠けていた自分自身復活の旅なので繊細なお料理の写真はないかと思いますがフランスの地方の素晴らしさをご紹介できる写真が撮れたらご紹介しますね。


後書 ラロシェルで毎年行事の船の博覧会の写真を。
今年は9月19日から24日でした。この期間の 購買の大きさは信じれないくらい凄いです。写真があまり古くならないうちにと思って掲載しました。(古いかも 苦笑)







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豚肉のコロンボ風 無花果入り

2007-10-15 21:46:27 | 肉料理 Viandes
皆様方 無花果の話しを聞くの嫌になっていると思います。私もです。語るもも心苦しいけれど自然の産物に恵まれて それは幸せと思っています。今日で無花果につては來秋まで口を閉ざしますので最後にお聞きくださいね

でも今日のように調理した無花果 とても美味しいものです。私のように溢れた無花果に囲まれていない方でも少量の無花果で作っても。


                    ポークチョップ 無花果の泰風グリーンカレー


もう終りにとコンポートを料理していた時 主人が庭から またまた かなり痛んだ無花果 手にして現れました。もう最後だよ。あっという声も出ず口キュット閉ざしました。(主人の留守中庭の産物は無駄にしてはいけないという主人の声が頭に。恐れながら(爆笑)無花果のコンフィチュールの製作に時間を費やしていたのです。皆様ダイアナキートンのベビーブームと言う映画ご存知ですか? 溢れるりんごでベビーフードを製作成功するお話。次女がからかいながらママもどう?なんて話しもありましたよ。

皆皮を剥き 2度に分けての料理。一度は泰料理のように。グリーンペーストベースのカレー味でベルガモット ナンプラ ライム コーリアンダーの味付けで煮てみました。付け合せはシンプルにポークチョップの生姜焼き。
主人は長く 私も東南アジア住んでいた事があるのでこの種のお料理は大好き。レシピ無しでよく作ります。楽子さんのプログでインスピレーションで作ってみようと思い立ちました。昨日に続き楽子さんどうも有難うございます。

                       コロンボ風野菜のカレー



次の日 御友達を晩御飯に招待する予定。気取らない友達。又無花果を使ってコロンボ風仕立てにすることにしました。

コロンボってなあに?と言う質問がきそう。
コロンボとは マダガスカル島近くのレユニオン島 それにアンティル諸島など フランス国外領土 今では地方となっている 島々の名物料理に使われるターメリック クミン 丁子 の効いたカレー粉です。
泰にはグリーン、イエロー、レッド のカレーペストが。他のもちろんインド パキスタンなど上げてしまったらお手上げだけれど でも又他の異なる風味のカレーが此処にも存在。世界は広いですね。
野菜フルーツを沢山入れてコロンボ風 とても美味しいと私は思っています。
無花果に加えりんご じゃが芋 プティトマト。 玉葱の微塵切り にんにく 生姜も沢山入った フルーツを加えたのではなくべジタルだけのフルーツカレーに仕上げました。豚肉を入れるのが有名なのですが友達の中にベジタリアンがいるので脇にローストポークを添えることに。
とろけるじゃが芋を入れたのでとろリ汁に厚みが出ました。私の好みです。
 

                    ローストポーク


前に南瓜を使ってのポークコロンボ作った事も在ります。写真は割りと気に入っているのでよかったらご覧下さい)でもきちんとしたレシピ載せていなくて御免なさい。

フランスでは中華料理が日本料理のようにフランス海外県の料理は皆に知られているので(まあ味の幅の広い人々の中で)次回にはきちんとしたレシピをと思っています。期待されているかはわからないけれど。(苦笑)


                         クスクス


付け合せはご飯でもよいけれどクスクスとしました。シナモンとパプリカを効かせて。


                     エンダイブのブレゼ



この後サラダも用意したのですが 上の食事と一緒に私がそれだけ食べたかったエンダイブのブレゼも一緒に添えました。皆に好評で私の口には。(涙)



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無花果のコンポート柚子胡椒風味と私の保存食

2007-10-15 00:01:54 | 保存食 Conserves
またまた無花果のお料理? なんて呆れていらっしゃる声が聞こえてきます。でもこれが今年は無花果料理 最後(かな?)としますから悲鳴を上げずに聞いてくださいね。(笑)



我が家の無花果はそのまま食べてもあまり美味しくない事は前に書きました。でもお料理の付け合せにすると美味しいのでシーズン中はこれでもこれでもかというほどで食傷気味。コンフィチュール作りもいい加減嫌気が。まだ木に残っている物は諦めよう 小鳥さんたちに提供しようと一度は決心したのですが楽子さんのプログで無花果の柚子胡椒味のコンポートを見てこれはやはり作って見るべきだとまたまた庭に無花果を取りに。(苦笑)



もう最後なのであまり美しい物ではないけれど皮を剥いたら何とか。楽子さんは白ワインのみで煮た様だけれど私は水とワインと半々、ひたひたの量の水分を加えほんの気持ち加減の砂糖とレモン汁は沢山入れ(我が家はレモンの味が好みだから。そしてあまり甘味の無い我が家の無花果の甘さを引き出すようなので)アルミフォイルにフォークでぶつぶつ穴をあけ落し蓋にして其の上に蓋をして静かに15分位煮込みました。スープのように頂くように煮汁も煮詰めず 煮あがったところで柚子胡椒(柚子とんからし)を溶かしました。
美味しかったです。楽子さんよいアイデア下さってどうも有難うございました。食べきれないので残りは保存食として瓶に詰め込み 蓋を閉め 湯を瓶の中ほどまで張り30分程煮沸 2瓶。昨年作ったコンポートもまだ残っているのですが。(苦笑)



ところで疲れた疲れたと言いながら秋に入って庭の産物で作り続けた私の保存食をご紹介。
この数では有りませんよ。もう本当に山ほど作ったのですがこれはこのような種類があるという見本。



まず無花果のコンフィチュールは生姜 シナモン入り生姜 シナモン黄色い干し葡萄入り、何となく柚子胡椒入りのも2瓶だけだけれど作ってみました。一寸個性的な味がします。前には黒糖で作った事もあります。とても美味しいですよ。でも無花果そのもの風味を味わいたいので今はグラニュー糖で。

急に寒くなったので庭のミニトマトも全部収穫 赤く熟した物と未熟な青いものと分けて赤いトマトではサルタナ種の干し葡萄を加えたチャッネーローズマリー風味のトマトソース(写真に入れるの忘れました)青いトマト生姜 バニラ入りのコンフィチュール生姜 干し葡萄 シナモン入りのコンフイチュール

随分御友達親戚にあげたけれどまだ沢山 本当に売れる位の数です。
保存食作りは瓶の消毒などが面倒くさいのでひーひー言いながら。(苦笑)

   


一息ついて雨のあがった庭を眺めたらエニシダにきらきらと宝石のような水滴が。

長くなったので今日は止めにしますがまだもう一つ無花果を使ったお惣菜料理のご紹介が残っているのです。又明日に続け無くてはならないのですが嫌気をささずに読んで下さったらとお願い申しあげます。予告(笑)


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