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キレンゲショウマの受難と復活

2024年10月12日 08時00分00秒 | アジサイ科
2020.08.27撮影

わたしの庭には、キレンゲショウマがあります。アジサイ科(Hydrangeaceae)キレンゲショウマ属(Kirengeshoma)です。

キレンゲショウマは、日本固有の1属1種とよく言われますが、実際は、日本固有でもないし、1種でもありません。2種です。
Kirengeshoma palmata原産 日本、および、中国東部キレンゲショウマ
Kirengeshoma koreana原産 朝鮮半島)チョウセンキレンゲショウマ

うちのキレンゲショウマ属の植物がどちらのキレンゲショウマか、はわかりません。どちらかと言えば、チョウセンキレンゲショウマかな、と思っています。

このキレンゲショウマは、10年以上前に(いくらだったか忘れたけど、当時の)かなりのお値段で、こんなの育つのか、と思うぐらいの小さくて弱々しい株を買ってきて、それから、大事に大事に育ててきたんですよ。そして、2022年(2年前)の夏までは、花数は少ないながらも、ちゃんと咲いていたんです。

冒頭画像は、2020年(4年前)のですけど、こんなふうに咲いていました。木々が成長して日陰が増えたために、陽の当たる方に傾いていますけど。


  
2023.07.26撮影(去年)           2024.06.05撮影(今年)

ところが、木々はますます成長し、去年(2023年)は花をつけずじまい(左の画像)でした。これ、40cmぐらい。

今年はどうなる? と思っていたら、芽が数本出てきました。そして、そのうちの一番大きいの(上の画像)が、20cmぐらい。この状態から、全然成長せずに夏が終わった。でも、希望は捨てなかったんです。

ところが、ある日(9月だったか)・・・

家の内部の改装をしてくれている工事の人が、資材を、この一番「大きい」キレンゲショウマの上に置いてあったんです。ウソでしょ。

これね〜〜、と(目で語りかけるようにして)声をかけると、お兄さん曰く(お兄さんと言っても40代)、心配ない、心配ない、植物はすぐに出てくるから〜〜、と。あんなあ、これは、1年に1回しか出てこない植物なんだよ〜〜

もう、泣きました。

資材はすぐにどけてくれたんですが、もう遅し。茎は数ヶ所で折れて回復のしようがなし。

ああ、これは、根を掘り出して、植え替えるしかない? と思いました。

 
2024.10.07撮影               2024.10.07撮影

やっぱり、その折れた茎は、消え込んでしまいました。でも、残りがあるんです。合計3本(左上の画像、1本、右上の画像、2本)。あ〜、これらが、9月から成長して咲くわけがない。ますます、植え替えろ、ということ? どこへ?

と、ぐだぐだと考えていたところ・・・


2024.10.05撮影

きゃ〜〜〜、園芸店で、キレンゲショウマが10鉢以上も並べられているのを見つけたんですよ。滅多に行かないお店に、新装開店ということで、立ち寄ってみたのです。もう、目の色が変わりました。もちろん、1鉢、買い求めました(上の画像)。

買ってきた時には、花がたくさん咲いていたんですが、撮影したのは、花がほとんど散ってから。

バンクーバーは、今朝(現地時間で、10月11日)8時には、7度でした。昨日から今日にかけて、急速に気温が下がりました。ですから、残りのツボミが開くかどうかは、わかりません。

2024.10.05撮影

葉の形を見てみると、はっきりとした大きな切れ込みはありません。

日本と中国東部が原産のキレンゲショウマは、学名が Kirengeshoma palmata といい、その意味は「手のひらの形の(葉の)キレンゲショウマ」。一方の、朝鮮半島が原産のキレンゲショウマは、学名が Kirengeshoma koreana で、文字通り「チョウセンキレンゲショウマ」です。

この葉の形から、新しく買ってきたキレンゲショウマも、チョウセンキレンゲショウマではないかな、と思います。キレンゲショウマ2種の違いについては、もう少し勉強したいと思います。

それでは、続けて、3枚画像をどうぞ。

2024.10.05撮影
これで、ほぼ開き切った花です。このように垂れています。

2024.10.07撮影
花を斜め下から見上げると、このように見えます。花びらが肉厚なのをご覧ください。

2024.10.07撮影
オシベの花糸(かし)が「糸」とは名ばかり、もやし並みで、また、オレンジ色です。


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