2021.09.10撮影
ナツシロギク「夏白菊」(Tanacetum parthenium)です。花も葉も、典型的な「キク」の形をしています。
ナツシロギクの葉(画像)
わたしの写真による記録では、バンクーバーの気候では6月から10月まで咲いているようです。ただし、同じ株に何度も咲いているのか、異なる株が違う時期に咲いているのか、わたしの観察が行き届いていません。なぜなら、この小菊は庭のどこにでも咲いているのです。観察するには番号札でもつけるしかないかもしれません。
ナツシロギクの花は、直径2センチ強の小花ですが、真っ白な花が一度にいくつも咲き、また、(同株か異株かわからないにしても)次々と咲き続け、派手ではないながら、庭の中では目をひく存在です。近づくと、プンとキク独特の匂いがします。一般のキクよりもきつい匂いで、匂いの好き嫌いは、分かれるかもしれません。やや薬草のような感じの匂いです。実際、この植物は、薬草として使われます。
ナツシロギクの英名は、Feverfew「フィーバーフュー」で、fever の部分は「熱」なんですが、元はラテン語から来ていて「熱を下げる」という意味です。つまり、熱ざまし、解熱剤に使います。頭痛によく効く、と言って、飲んでいる人もいます。
ナツシロギクの花が終われば、わたしは、根本が木状になっている古い株なら切り込んでしまいます。ほぼすぐに、黄緑色の元気な若葉が根本近くから出てきます。まだ若い株は、やや切り込むか、あるいは、生えている(註:植えてある、ではない)場所によっては、抜いてしまうことがあります。ある程度で抜かないと、庭中がこの小菊だらけになるからです。タネが自由に風で移動します。
それでもわたしがナツシロギクを庭からなくしてしまわないのは、
・花がかわいく美しい
・庭の隙間を埋めてくれる
・何もしなくても生えてくれる、育ってくれる
・多年草とは言え、「多年」は持たない
・増えすぎたなら、抜くのは簡単
そして、
・この植物が、いわゆるコンパニオンプランツとして働く、とされている
からです。
日本の実家の母の庭にもナツシロギクはあり、仏花によく使っています。長持ちするし、仏壇の中がパッと明るくなります。
ナツシロギクには、八重のものもあります。園芸種だと思われます。下の画像では、真ん中に散らばっているのが八重(やえ)のナツシロギク、右手に固まっているのが一重(ひとえ)のナツシロギク。
2021.10.04撮影
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