カラスといちごとクロッカスと

身の回りの鳥や小動物、庭の花や畑の野菜など、日々日々、季節季節の情報を、
個人の目をとおしてお届けします。

キレンゲショウマが・・・ ⑴

2022年10月18日 06時10分16秒 | アジサイ科
2021.09.02撮影

いつもの植物屋さんへ行った時のこと。日陰用の植物の区画に、Kirengeshoma と大書され、大きな写真もつけられた鉢が、ひとつ。

あ、キレンゲショウマだ。前々から興味があったのですが、まさか、バンクーバーで販売されているとは思わなかった。

手に入れたいのは、山々、でも、その株の小ささ、弱々しさ、お値段の高さ、に加え、育てられる自信もなかったのです。それで、どうしたものか、と佇んでいると、店員さんがやってきて、この植物は特別ですよ、と言うのです。

わたしは心の中で「なあ、なあ、売らんかな、でしょ」とは思いながらも、キレンゲショウマって、1属1種じゃなかったっけ、それも、日本の限られた場所が原産の、それをバンクーバーで育てていたら、やっぱ、すごいよね、と思って、出費をグッとこらえて、不安をかなぐり捨て、キレンゲショウマさまにうちに来ていただきました。それが、10年以上も前。

2020.08.27撮影

最初は、なかなか株が大きくならなかった。花もよくつかなかった。ひとつ、ふたつ、花が咲くと大喜びした。キレンゲショウマは、冬が過ぎた後、芽が出てくるのがかなり遅いので、毎年、心配なんですよ〜〜

それが急に大きく変わったのが2年前。上の画像のように、葉も立派になって、1本の茎に10個前後の花がつきました。うれしかったわ〜〜。

花茎が葉の付け根から出てきますね。そして、その先が分れて、花茎の末端に花が2〜3個つく。花は、多くは、横向きか、うなだれて咲きます。

上から眺めると、次の画像のような感じです。

なお、次の画像中、左手にある大きい葉は、Rodgersia aesculifolia「栗の葉のヤグルマソウ」の若くはない葉です。ここでは、もう、若い時の大変美しい色は失っています。


2021.09.02撮影

2年前に続き、去年も、花がよく咲きました。

上の画像では、花がひとつ、全開のやや手前に咲き、他に、ツボミがたくさんついています。

ツボミは、一度に発達せずに、順番に小さいつぶつぶのが大きくなっていきます。以下の拡大画像で、そのちい〜〜っちゃい米粒以下ぐらいの大きさのをご覧ください。5〜7つぐらいありますか〜〜

2021.09.02撮影

学名 Kirengeshoma palmata
和名 キレンゲショウマ(黄蓮華升麻)
英名 Yellow waxbell「黄色の蝋の鐘」
原産 日本、中国東部
アジサイ科(Hydrangeaceae)キレンゲショウマ属(Kirengeshoma

キレンゲショウマは1属1種と何度も聞かされましたが、よく調べてみると、そうじゃない。1属2種です。わたしはだまされていたんだ。他にもだまされていた人、いますか〜〜

学名 Kirengeshoma koreana「チョウセンキレンゲショウマ」
原産 朝鮮半島
アジサイ科(Hydrangeaceae)キレンゲショウマ属(Kirengeshoma

Kirengeshoma(英文+画像)

両者ともちゃんと学名がついているところを見ると、別種であって、亜種じゃないんでしょう。イギリスの有名な園芸家のサイトによると、palmata は1890年(Yatabe)に、koreana は1935年(Nakai)に、同定されたそうです。


2021.09.08撮影

ツボミがもっとふくらんでくると、上の画像の一番手前のような形になります。この画像では、成長度の異なるツボミがいろいろな形になっているのが、見えます。ほぼ丸いのとか、もうちょっと長いのとか。ピロっと出ているのは、花びらが散った後のメシベです。

ツボミの花びらが成長すると、次のようになります。花びらに厚みが出てくるのが感じられます。

2021.09.18撮影

花びらがほころびかけました(次の画像)。

2022.09.15撮影

次は、それを花の正面から見たもの。

2022.09.15撮影

花が開くと、次のようになります。

うちのはこれくらいしか開きませんけど、インターネット上の画像を見ていたら、これより開き方のやや大きいのもありました。

2021.09.22撮影

明日に続く。


コメント    この記事についてブログを書く
« モモバギキョウ、と呼んでいい? | トップ | キレンゲショウマが・・・ ⑵ »

コメントを投稿