2022.10.09(00:18)撮影
おや、左の子は、躊躇しているのかな? やや窓から離れ、後ろ足で立って、両手を宙に浮かしています。
拡大しますので、左の子の右手と、それと、やや見えにくいですが、左足もご覧ください。
2022.10.09(00:18)撮影
右の子は、またかぶりついてきました。右手を下の段に、左手をその上の段にかけています。やっぱり上に上がりたい? アライグマは、登ったりするの上手なんですよね。
手がどうなっているか、拡大画像で見てみましょう。
2022.10.09(00:18)撮影
アライグマは、手を器用に使います。でも、アライグマの手の指は、人間の手の指と比べ、ひとつ大きな違いがあります。アライグマの親指は、人間の親指のように手のひらに向かって折れこめないのです。ですから、棒を「つかむ」ということができず、画像に見えるように、棒に「かける」しかないのです。
やあ、この右の子は、本気で登っていくつもり? と思っていたら、、、
2022.10.09(00:18)撮影
今度は、両手を段差でかけたまま、家の中をのぞき込みにかかりました。
実は、わたしは、ここで、ぎくっとしました。
右の子はじとっと家の中をうかがっている、左の子はわたしを注視している。
この2匹のアライグマとわたしの間には、2重ガラス窓があり、窓の外には格子(横棒だけ)もあるのです。この格子は、アライグマならすり抜けて来られるので、わたしとアライグマを隔てているのは2枚の厚手のガラスだけ。
顔をお互いに30センチの至近距離で見つめ合っているのです。
ガラスがアライグマの力で破られることはない、と理性的には思いましたが、この2匹が、わたしの存在をしっかり意識しているのが、この時点ではっきりとわたしに感じられたのです。
意思疎通ではないのだけど、お互いに、自己でないものがそこにいるよ、とわかっている、という相互認識。
アライグマは、口と手足の爪、という武器を備えているので、もし対峙することになると、わたしの柔肌の方が傷つくのは目に見えているのです。