奇跡の旅

2023-09-08 05:26:33 | 日記


しはんのコレクションです。
能登半島の先っぽで発展した焼きもの、珠洲焼き。


その地の総帥、中山だるま(本当はたつまろ)さんの作品です。
現地まで足を運んで、手に入れました。


鉄分の多い土を燻し焼きにして、真っ黒にしちゃいます。
世にも奇妙な焼き締め陶。


能登の荒々しい岩礁のようなこいつに酒を満たすと、まるで岩清水。
なかなか乙なもんです。


ひさご徳利。
お手本のような曲線美。


25の頃に、この焼きものに憧れて旅をして、それ以来、散財して集めてます。
かっこいいのだよなあ、中山だるま。


だるまさん家に泊めてもらったときに使わせてもらい、そのまま頂戴したやつ。
実は、あてもなしに旅に出てその地に着いたはいいけど、駅に降り立つとなんっにもないとこで、途方に暮れてたのです。
そこに一台のワゴンが現れ、「どこいくが?」と声をかけてくれただるまのようなおっさんが、中山だるまそのひとだったのです(奇跡!)。
「まじですか、あなたの作品を見にきたのです!」と言うと、懇切に村を案内してださり、窯を説明してくださり、メシを食わせてくださり、マボロシみたいな温泉に浸からせてくださり、泊まらせてくださり、こいつをくださったのです。
人生にはちょくちょくとこんな夢みたいな出会いがありますね。


別の作家さんの、べく盃(リュトン?)。
酒を残したままではテーブルに置けないので、飲み干し杯とも呼ばれてます。


また一杯やりたくなってきたな。
みんな、宴会の際には、ちゃんと自作の(でなくてもいいが)お気に入り器を持ってきてよね。
せっかくだから、美味い酒にしましょうよ。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園

コメント
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