もうすぐ生後26年を迎えようとしているその時
大人になろうと懸命に足掻いてきた子供は
ついに大人になる予感を見せた。
仕事で「使える人間」になれるかもしれない。
社会人になってから4年弱。仕事というものにおいて当方はずっと「使えない人間」だった。
新聞屋だけは使える人間まであと一歩というところまで来れたかもしれない。
ただその前の建設業でも、新聞屋の後の鳶職でも、完全に「使えない人間」だった。
それが今の仕事で、「使える人間」になれるかもしれない。
そんな予感を見せたのは
昨日、同じ職場の人が
「成長しましたね」
「当方さんのおかげで色々と助かりましたよ」
と言ってくれた時だった。
「イヤそんなことはないですよ」
当方は否定した。礼儀とか関係なしにガチで成長していないと思ったからだ。
しかし
「イヤそこは否定しないでください。自信持ってくださいよ」
そんなこと言うもんだから、当方は舞い上がってしまった。
そのわずか30分後に桜は舞い落ちた。
短い春だった。
その人は今日怒った。前日の褒め言葉が嘘のように。
まだまだ当方は坂道の途中。
頂上が見えたと思えばすぐ雲に覆い隠される、そんな坂道の途中。
早く使える人間になりたい。
大人になりたい。
大人になろうと懸命に足掻いてきた子供は
ついに大人になる予感を見せた。
仕事で「使える人間」になれるかもしれない。
社会人になってから4年弱。仕事というものにおいて当方はずっと「使えない人間」だった。
新聞屋だけは使える人間まであと一歩というところまで来れたかもしれない。
ただその前の建設業でも、新聞屋の後の鳶職でも、完全に「使えない人間」だった。
それが今の仕事で、「使える人間」になれるかもしれない。
そんな予感を見せたのは
昨日、同じ職場の人が
「成長しましたね」
「当方さんのおかげで色々と助かりましたよ」
と言ってくれた時だった。
「イヤそんなことはないですよ」
当方は否定した。礼儀とか関係なしにガチで成長していないと思ったからだ。
しかし
「イヤそこは否定しないでください。自信持ってくださいよ」
そんなこと言うもんだから、当方は舞い上がってしまった。
そのわずか30分後に桜は舞い落ちた。
短い春だった。
その人は今日怒った。前日の褒め言葉が嘘のように。
まだまだ当方は坂道の途中。
頂上が見えたと思えばすぐ雲に覆い隠される、そんな坂道の途中。
早く使える人間になりたい。
大人になりたい。